マドリッドとバルセロナのほぼ中間、エブロ川の両岸に広がる街サラゴサ。

日本人にはあまり馴染みの無い街かもしれませんが、サラゴサはスペインのアラゴン州の州都であり、世界遺産「アラゴンのムデハル様式の建築物」としてサラゴサには3つの建築物が登録されています。

こじんまりとしたサラゴサの街は旅行者にとってとても歩きやすく、町歩きをすることで2000年以上に渡って様々な文化によって形成されたこの街を感じることができます。

古代ローマ、イスラム、ユダヤ、そしてキリスト教。時代時代の文化や宗教が残していった遺産は、サラゴサの街の様々な場所に現在でも残っており、主要な観光スポットだけならそのすべてを1日で楽しむ事ができます。

ただ、もし時間があるのであれば、ゆっくりと滞在して、その街並がみせる時々刻々と変わる美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

例えばこの街のシンボル的な存在であるピラール聖母教会。

朝、昼に見せるその美しさとは対照的に、夕暮れのピラール聖母教会は、そのシルエットから巨大なお城のような威厳を感じる事ができます。


また、日が暮れて街灯に照らされたピラール聖母教会が暗闇の中に浮かび上がる姿は、息をのむほどの美しさです。



そして夜のサラゴサといえばバル巡り。

こじんまりとしたサラゴサの街にはたくさんのスペインバルが存在し、キノコのピンチョス専門店やイカとムール貝のピンチョス専門店など、他の街ではなかなか味わえないバルを、ハシゴする事ができます。

また街のインフォメーションには、たくさんのサラゴサのスペインバルの中からオススメのお店をピックアップした、バルだけのグルメガイドがあるほど。

美味しい熟成肉と生ハムを味わえるお店や、バルセロナからの新鮮な海産物を味わえるお店など、1週間いても飽きない、と言えるほどのラインナップは旅人をお腹の底から満足させてくれるに違いありません。

もちろんどんな場所でも陽気なスペイン人が素敵な笑顔であなたを迎えてくれるに違いありません。

もしスペインを旅行する、という方はバルセロナとマドリッドのちょうど中間にある街サラゴサで途中下車をしてみてはいかがでしょうか?

きっとそこには、長きに渡ってさまざまな文化の洗礼を受けた事によって美しく築きあげられた建築物が存在し、そんなさまざまな文化が交わったからこその美味しいグルメが旅人を優しく包んでくれることに気がつくことでしょう。

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