J2に“和製デラップ”がいた!岡山FW片山、ロングスローが脅威的すぎる…
かつてプレミアリーグには、「人間発射台」という異名を取る選手が活躍していた。
そのプレーヤーの名前はロリー・デラップ。高速かつ飛距離のあるスローインを得意とし、フィジカル重視の戦術を採用するストークで幾多のゴールを演出したことで知られる。
Who knew that Rory Delap had signed for Real Madrid?... #ElClasico pic.twitter.com/0Cjuorr0NY
- Ladbrokes (@Ladbrokes) 2016年4月2日
そんなデラップのロングスローを彷彿とさせる選手がJ2にいる。ファジアーノ岡山FW片山瑛一だ。
片山は1991年11月生まれの24歳。早稲田大学時代は大学選手権の優勝に貢献し、関東大学選抜にも選出された経歴を持つ。強さと速さを兼ね備えたストライカーで、ロングスローを飛び道具としている。
今季のJ2ではここまで13試合に出場している片山。
先週末に行われた第14節の愛媛FC戦にも先発出場したのだが、自慢のスローインでスタジアムを沸かせた。
0-1とリードされた54分、敵陣の良い位置でスローインを獲得すると、長い助走を取った片山がこのロングスロー!
ボールは一直線にゴール前へと飛んでいき、田中奏一が頭で合わせるも惜しくもこれは得点にはならなかった。
しかし、片山のロングスローはこれで終わらなかった!
62分、今度は自陣のやや深い位置から愛媛のエンドへとロングスローでボールを運ぶと…
これを押谷祐樹がポストとなって赤嶺真吾へと落とし、シュート!
これは相手GKに弾かれるも再び押谷が反応してクロスを入れ、最後は田中がヘディングでゴールをこじ開けた。
そしてついには、スローインで“アシスト”をキメてしまう!
1-1で迎えた85分、さきほどとほぼ同じ位置から片山がロングスロー。
またも弓矢のようなボールが愛媛ゴール前に飛んでいき、今度は赤嶺が叩きつけゴールに!
これで試合は2-1。岡山が土壇場で逆転に成功した。
それにしても、ものすごい助走である(カメラがこれだけ“引いている”のもすごい)。
これだけ助走を取っていると守る方からしてもロングスローが飛んで来るのは分かっているはずのだが…「分かっていても止められない」のがこの手のスローインである。
スピード自体はデラップのそれにやや劣る印象だが、それでもスローインで2点を演出するという“精度”は本家顔負けである。
片山は“和製デラップ”になることができるだろうか?