10日に行われたイングランド・プレミアリーグ第35節、ウェスト・ハム対マンチェスター・ユナイテッドの試合前に、ユナイテッドのチームバスがウェスト・ハムのサポーターに襲われた。試合はキックオフが45分遅れている。

ウェスト・ハムは来季から本拠地をオリンピック・スタジアムに移転する。そのため、この日は112年の歴史を持つアップトン・パークでのラストゲームだった。

一方で、5位ユナイテッドと6位ウェスト・ハムは勝ち点4差とあり、ヨーロッパリーグ出場権を争っていた。ユナイテッドは勝てばウェスト・ハムを退けての5位が確定し、消化が1試合多い4位マンチェスター・シティを上回ることもできる重要な一戦だった。

そんな緊張感もあってか、試合前にユナイテッドのバスが襲われる事件が起きた。






ユナイテッドのキャプテンを務めるウェイン・ルーニーは、「良くないね。映像で分かると思う。失望するよ。ウェスト・ハムもクラブとしてファンがしたことに落胆しているだろう」と嘆いた。


また、ルイス・ファン・ハール監督も「良くない。適切な形で受け入れられなかったことは確かだ。選手たちにも影響した。残念だ」と嘆いた。

試合は3-2でウェスト・ハムが勝利。ユナイテッドはチャンピオンズリーグ出場権を得られる4位浮上を逃し、逆にウェスト・ハムに勝ち点1差に迫られた。

ウェスト・ハムのデイビッド・サリバン共同オーナーは、「非常に落胆」しているとしつつ、「ユナイテッドは午後4時に着いていなければいけなかった。我々のラストゲームだと知っていたはずだ」と、ユナイテッドの到着が遅かったことを非難している。