私たちの頭上に輝く、美しい天の川(銀河)。とくに長野県など空気の澄んだ場所で見る天の川は星が降ってくるようで、本当に感動的です。そして今回、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた画像による「天の川の中心を拡大し続ける動画」が公開されました。忙しい毎日を送っているあなたも、すこし宇宙のことを考えてリラックスしてみませんか?
 


 
この動画で利用されている画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が先月に撮影したものです。天の川とは私たちの太陽系を含む恒星の集まり(天の川銀河)で、中にいる私達には帯状の星の川のように見えます。また天の川銀河には2,000億個の恒星があり、太陽系はオリオン腕の場所に位置しています。
 
そして、天の川の中心には超大質量のブラックホールが存在しているといわれています。しかしブラックホールはチリと厚い星の層に覆われ、見ることができません。またこの場所では星が非常に密集しており、「4.3光年の間に恒星が100万個も存在するほどだ」とハッブルの運用チームは伝えています。
 
このように宇宙の観測に大活躍してきたハッブル宇宙望遠鏡ですが、先月には稼働から26周年目を迎えました。同宇宙望遠鏡は今でも現役ですが、今後はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にその任務が引き継がれる予定です。そして、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線を捉えることで、宇宙の起源を解明することを期待されています。その打ち上げ時期は2018年以降。同宇宙望遠鏡の6.5メートルの巨大な主鏡で捉えた宇宙を早く見てみたいですね!
 
Image Credit: NASA, ESA, and Hubble Heritage Team
■Journey toward Milky Way’s dark heart in new Hubble video
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