バルセロナが20日、FWネイマールのリオデジャネイロ五輪出場を発表した。一方で、6月のコパ・アメリカを欠場することも決定している。

ネイマールは夏の両大会への出場を希望し、ブラジルサッカー連盟も起用を望んでいたが、バルセロナはシーズンオフ中の休暇が取れなくなることを危惧。来季への影響を懸念し、どちらか1大会のみの出場とすることをブラジル側に求めていた。

ブラジルがコパ・アメリカにネイマールを招集すれば、バルセロナには派遣する義務がある。だが、リオ五輪は派遣義務の対象とならない。ブラジルがコパにネイマールを招集し、さらにリオ五輪でも起用しようとすれば、バルセロナが派遣を拒否することが可能だ。

だが、ブラジルにはリオ五輪でネイマールを起用したいという意向がある。母国開催で悲願の金メダル獲得を望んでいるからだ。コパに強行招集し、リオ五輪でネイマールを起用できなくなる事態は避けたいという思いもあったと言われている。

いずれにしても、バルセロナはネイマールが6月3日から26日のコパ・アメリカに出場せず、8月3日から21日のリオ五輪に出場することになったと発表。ブラジル側に感謝の意を表している。


バルセロナはこの日、リーガエスパニョーラ第34節でデポルティーボに8-0と圧勝。リーグ3連敗やチャンピオンズリーグ敗退で批判を浴びていたが、久しぶりに笑顔の戻る快勝を収めた。フル出場のネイマールは、8点目となるゴールを挙げている。