恐れていた事態がとうとう起きてしまいました。4月17日(現地時間)にブリティッシュ・エアウェイズの航空機「BA727便」がイギリスのヒースロー空港に着陸態勢に入った時、なんと所属不明のドローンが飛行機に衝突。飛行機は問題なく着陸しましたが、ドローンの運用に大きな問題を提議する事故となりました。
 
このBA727便(エアバス A320)は132人の乗客を乗せて、スイスのジェノバから飛び立ちました。衝突が起きたのは4月17日の12時50分。航空警察はパイロットからのレポートの調査を行なっており、またエンジニアは次のフライトには問題がないことを確認しています。
 
ドローンの飛行機との衝突は以前から警戒されており、日本の改正航空法でも空港周辺でのドローンの利用は禁止されています。軽量なドローンと言えど小さな飛行物体に変わりはなく、飛行機と衝突した場合には重大な事故が起きる可能性があります。今回は重量差の大きい商業旅客機とドローンの衝突でしたが、もしこれが小さなセスナ機だったら…万が一の事態は十分にありえます。
 
なお、今回のドローンの操縦者は見つかっていません。イギリス民間航空局は「空港の近くでドローンを飛行させることはあってはならず、もしそのような行為を行えば法的に罰せられることになる」と、今回の事態を強く非難しています。同局が言うようにドローンを空港周りで飛行させることはあってはならないですし、そのようなドローンを発見したら強制的に排除するシステムが必要かもしれません。
 
Image Credit: Independent
■Investigation launched after British Airways A320 reports being hit by UAV
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/pilot-flying-into-heathrow-airport-says-drone-hit-plane-a6988666.html?utm_source=rss&utm_medium=rss