宇宙空間(準軌道)まで飛び立ち、その後に地球に帰還して何度も繰り返し使える「スペースプレーン」。ロケットの役割を一部担うことも期待されるこの宇宙船について、DARPAはスペースプレーン「XS-1」の計画の第2フェーズを発表しました。
 
このXS-1、荷物を積み込んだ使い捨ての上段部分を地球低軌道(LEO)まで届けることを目的としています。上段部分を地球低軌道まで届けたXS-1は自動で地上まで降下し、機体は次の打ち上げに使われます。こうして聞くと、再利用が可能なアマゾンのニュー・シェパードロケットやスペースXのファルコン9ロケットにも発想は似ていますね!
 
第1フェーズでは提携企業と計画の可否を探っていましたが、第2フェーズでは実際にビジネスジェットサイズの機体を製作します。そして、「10回のテスト飛行/上段部分を搭載する性能の達成/408kg〜680kg程度のテスト用上段の打ち上げ/コストの削減」などがテストされます。また、耐熱素材や極低温タンクなどのテストも行なわれる予定です。
 
なぜスペースプレーン「XS-1」が期待されているのか…それは打ち上げ施設の制限でロケットの打ち上げ回数に制限があるからです。また打ち上げには数年前からの予約が必要で、柔軟性に欠けています。しかし飛行機のように飛び立てるスペースプレーン「XS-1」なら、もっと頻繁に、そして柔軟に地球低軌道まで物資を届けることができるのです。宇宙への新たな道を切り開くXS-1、今後の発展が楽しみな技術ですね!
 
Image Credit: DARPA
■DARPA announces Phase 2 of spaceplane project
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