4月14日の夜に発生し、未だに余震が続く「平成28年熊本地震」。現地では建物だけでなく、道路などにも大きな被害が出ています。国土地理院は17日、土砂崩れによって崩落した「阿蘇大橋」や周辺で発生した断層の数々をドローンで撮影し、公開しています。
 


 
上の動画は、南阿蘇村立野で発生した土砂崩れと、崩落した阿蘇大橋を捉えたものです。阿蘇大橋は国道325号線として黒川をまたぐように設置されていましたが、4月16日に発生した土砂崩れで崩壊。阿蘇大橋があった場所だけでなく周囲が広範囲で土砂に覆われていることがわかります。また、土砂崩れに被われていない道路も大きなダメージを受けています。


さらに、国道57号線と並走して走っている豊後本線も土砂に覆われているのが確認できます。道路と線路が同時に使用不能になったことで、周辺地域への物資の供給や復旧までの時間が心配されます。
 
これまでこのような空撮動画はヘリコプターで撮影されてきましたが、ドローンの登場により安価に災害現場の状況把握が可能になりました。動画の撮影日時は4月16日となっています。
 

 


 


 


こちらは南阿蘇村河陽周辺と益城町下陳周辺で撮影された断層です。田んぼや川をまたぐように断層が走り、道路などがひび割れていることがわかります。同じく撮影日時は4月16日となっています。
 
Image Credit: 国土地理院
■【国土地理院】 阿蘇大橋周辺の土砂崩れ箇所