埼玉マニアを目指せ! 女子大生たちが作った「クイズ王決定戦」過去問集
埼玉クイズ王決定戦「過去問解説」(画像提供:十文字学園女子大学)
「埼玉クイズ王決定戦」を知らないと、埼玉県民とは言えない......とは、言い過ぎかもしれないが、それほど盛り上がっているイベントが、「埼玉クイズ王決定戦」だ。
平成24年度から開催が始まり、今年度で4回目を迎える。台湾旅行などの豪華景品もあり、例年約1000人が参加する。今回、予選は2015年12月20日から3回に分けて3会場で行われ、決勝は来年2月14日、さいたまスーパーアリーナで開催される。
この「埼玉クイズ王決定戦」の過去3年分の「過去問」を解説した冊子が完成し、話題となっている。埼玉県内の女子大生がつくったというが、いったいどんな本なのだろう?
少しだけ、中身を......
それでは、「過去問解説」集の中身を、少しだけ紹介しよう。「○×式」から1問、「3択式」から1問、抜粋してみる。
A.埼玉県内にある鉄道の駅で、駅名がひらがなだけのものはありますが、カタカナだけのものは一つもない。○?×?
B.本庄市のあじさいの小路沿いにある、昭和62年に整備された埼玉県の名水は何でしょう?
? あじわい水 ? ごっくん水(すい) ? びっくり水
それでは、答と解説を紹介しよう。
A.
答:○
解説:ひらがなだけの駅は「つきのわ駅」の1駅。カタカナを含む駅は「越谷レイクタウン」の1駅。
B.
答:? ごっくん水(すい)
解説:おいしいのでごっくん、ごっくんとたくさん飲んでしまう事から名付けられたと言われる名水。
第2回埼玉クイズ王決定戦・早押しの様子(画像提供:埼玉県)
埼玉県出身の学生でも、知らないことが...
「過去問解説」本を制作したのは、予選会場の一つとなっている新座市の十文字学園女子大学の学生たちだ。Jタウンネット編集部は、学生たちが所属する「ライターデザイン同好会」の顧問である石野栄一教授(人間生活学部メディアコミュニケーション学科)に、電話で話を聞いてみた。
「そもそもスタートしたのは、夏休みでした」と石野先生。「学生たちが自主的に言い出したことで......」。そこで「県観光課で過去の問題約1000問のデータをもらってきました」。その問題を同好会11人が分担して、解説の制作にとりかかった。
「学生たちの多くは埼玉県出身なのですが、知らなかったことがあまりにも多かったようです」と石野先生は語る。調べるのはもっぱらネット検索だったが、ときには図書館にこもりっきりになることもあったらしい。「解説は100字以内という制限があったのですが、100字にまとめるのが一苦労だったみたいで......」と石野先生。
結局、約3カ月で原稿をまとめたが、ページ数の関係で半分に絞り、514問が掲載されることになった。問題は「○×式」「3択式」「早押し式」に分かれ、年度ごとにまとめられている。
表紙はピンクの地色で、若々しいデザインだ。この表紙デザインも同大学学生の作品とのこと。「私家版」と記されているのは、「非売品」を表わしている。同大学内で希望者に配布されたほか、新座市をはじめ近隣の自治体や埼玉県庁にも配布されたという。現在、残部が多少あるため、希望者には送料自己負担で送付される。問い合わせは、同大地域連携推進課(TEL.048・477・0958)へ。