全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、兵庫県の「ひょうご防犯ネット」へ寄せられた声かけ事案を取り上げたい。

犬をつかって...。画像は本文とは無関係です(Ralph Arvesenさん撮影、flickrより)

「見に行こう」

2015年11月16日、15時ごろ。神戸市北区西山付近の路上で、声かけ事案が発生した。

女子児童が徒歩で下校中に、40歳くらいの男に遭遇した。男は女子児童の腕を軽く叩きながら「家にわんちゃんがいるから見に行こう」と声をかけてきた。児童が走って逃げると、男は何処かへ立ち去ったという。

いわゆる連れ去り目的だと思われるが、不審者というのは常に自己中心的なものである。男の頭の中では、「子供=犬が好き=ついてくる」という図式が成り立っていたのでは。男の頭のなかには、おそらく失敗という考えはなかったのだろうか......。

どうにかして、このように児童を狙う不審者を減らす方法がないものか。そう考えさせられる声かけ事案だ。

事案ウォッチ全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。
本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。