画像はイメージです(Mark Morganさん撮影、Flickrより)

[OH!バンデス - ミヤギテレビ] 2015年11月26日放送の「WAZA-MEN」のコーナーで、親子で頑張る繁盛ラーメン店を紹介していました。

「おにぎり」の文字と中途半端な開店時間 ちょっと謎なラーメン店

岩手県盛岡市大館町にある「ラーメンとおにぎりの店 譲(じょう)」は、手作りのおにぎりがラーメンと同じくらい人気!という、一風変わったお店です。

変わった点はもうひとつ。開店時間が「AM11:31〜」と表記されているんです。これはなぜかというと、18年前のオープン時に開店時間を祈祷師に相談したところ「1分、って付けなさい」と言われたからなんだそう。

店名にも字画を重んじるなど、店主が縁起を担いたおかげもあっての繁盛店となっています。

味噌×豚骨×にんにく 絶品の方程式が織りなすスープ

手作りおにぎりは、みそ大根・梅・昆布・しゃけ・すじこの全5種類あり、注文が入ってから店主のお母様が一つ一つ心を込めて握ってくれます。

愛情のこもったおにぎりと相性抜群のラーメンが「みそ中華(中)」(税込750円)で、お客さんのほとんどが注文します。

たっぷりのモヤシがのった懐かしさ漂うラーメンは、味噌のコクと甘み、ダシの旨みがしっかりと感じられます。

店主が仮眠状態で火の番をしながら作られる渾身のスープは、丁寧に血抜きをした豚骨だけを2日間じっくり煮込んでいます。臭みは全く無く、旨みが強いのが特徴です。

また「おろしにんにく」と「ガーリックパウダー」の2種類を使い、パンチのあるスープに仕上がっています。

特注の中細ちぢれ麺は「工場の方々と一緒に食べ比べて行き着いた」そうで、スープとの相性もバッチリです。

国産豚バラ肉のチャーシューは、濃口・薄口の2つの醤油をブレンドし、2時間煮た後冷やして1日寝かせています。トロトロの食感がたまりません。

シンプルな材料ながら手間と時間をたっぷり費やした一杯を求めて、盛岡はもとより遠方からも多くのファンが駆けつけます。「おいしく食べて笑顔で帰っていただければ」と店主が作るラーメンはその通り、食べる人をにこやかにしていたのが印象的でした。(ライター:M.)