[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年11月24日放送の「老舗の売れ筋物語」のコーナーで、広島市安芸区にある海苔の老舗「やま磯」を紹介していました。


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66年続く海苔の老舗。初代の思いが形になった商品があります。職人気質で、晩年も現場に立ち続けたという初代。その老舗の売れ筋物語とは。

創業66年の歴史を誇る老舗の売れ筋は、「朝めし海苔 味カップ」です。必要なだけ、新鮮な味と香りが楽しめるという卓上タイプの物で、さらに厳選された海苔の風味と口どけが備わった商品です。

海苔の美味しさを皆に届けたい!初代が海苔にかけた思い

終戦から4年。夫婦二人で始めた商いは、全て手作業でした。炭火を使って海苔を炙り、初代が作ったタレを、一つ一つ刷毛でぬるという大変な作業でした。

高級品だった海苔を、一般の人の暮らしに浸透させたいという思いから、大変な作業を一生懸命続けたのだといいます。祖父は、現場主義で職人気質。美味しい海苔を追い続ける、海苔一筋の毎日でした。

受け継がれる秘伝のタレと海苔への情熱

45年前、初代は、偶然駄菓子屋で見つけた透明パックをヒントに、卓上タイプの商品を思いつきました。当時、社員に反対されましたが、1年後、一大決心の末、発売にこぎつけました。新しい商品をという思いが強かったからです。

当時まだ卓上タイプの海苔は販売されておらず、製造が間に合わないほど売れたのだといいます。海苔への思いが形となった商品でした。

初代の残したものは、海苔の選別や秘伝のタレだけでなく、美味しい海苔を届ける為の、惜しみない情熱と努力でした。今でも、海苔の選別は人の手で行っています。やま磯独自の視点を、大切にしているからです。

老舗の売れ筋「朝めしのり 味カップ」。海苔には、今でも初代の情熱が繋がっています。食べる人の視点に立って考えられた、やさしさにあふれた商品です。(ライター:haruhana)