建物も古くなってくると、さまざまなトラブルに見舞われる。特に集合住宅などでは、それが住民同士の対立の火種になることもあるようだ。

大阪府のFさん(50代男性・自営業)の部屋に、ある日下階の住人が怒鳴り込んできた。一方的に文句を言われ、Fさんは困惑するが、真相は――。

いきなり真下の住人が怒鳴り込んできた

私が住んでいるのは8階建てで総戸数は数十、どちらかというと小さな部類のマンションです。すでに築40年近く、ところどころに見られる老朽化が気になっていたところでした。

画像はイメージです(Fredrik Lingeさん撮影、Flickrより)

その日、5階の我が家のチャイムが突然連打されました。いったいなんだろう――と玄関に出ると、いたのは作業着姿の男性。真下の部屋のご主人です。

「うちんとこに水が漏れて来とるんじゃ! なんとかせぇや!」

いきなり怒鳴りつけられ、こっちとしてはびっくりです。そもそも、こちらのご主人とはこれまでほとんどお付き合いもなく、たまにロビーで会ってご挨拶するくらいの関係でしかありません。それがいきなりこんな剣幕ですから、何よりまず困惑してしまいました。

こっちが何を言っても聞いてくれず

とにかくなだめながら話を聞くと、どうも下の部屋で、いきなり天井から水漏れしてきたのだそうです。「上階のヤツに違いない」と、脊髄反射的にご主人は階段を駆け上ってきたのでしょう。

ですが、念のため私の部屋も見て回りましたが、風呂でもトイレでも、水回りでそんなトラブルが起こっている様子はありません。そのことを懸命に説明しましたが、すっかり頭に血が上っているご主人は、「お前以外に誰がおるんや!」といった調子で一向に話は通じず。

結局、管理会社に連絡を入れて調べてもらった結果、原因は2つの部屋の間にある水道管の故障でした。つまりうちには何の落ち度もなかったのですが、ご主人はその後も私の責任を主張します。結局、自治会の会長さんにも間に立ってもらい、ようやく納得してもらえましたが、その後も謝罪などは一切なし。しきりに「納得できん!」といっていたご主人ですが、納得できないのはこっちです。

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