Inter BEE 2015 レポートHALL5〜6
ハイテクインター ブース
▲NIMBUS(ニンバス)のフルHD映像伝送システムWiMi5000シリーズから「WiMi5150」。HDMIからの入力映像を見通し約1,100mまで伝送可能。遅延は30ms。親機1台に対し、子機4台までのWi-Fiマルチキャストに対応。よしみカメラ ブース
▲エルモのCSマウント搭載小型カメラ「QBiC MS-1 CS」にiZugar(アイジュガー)の画角194°の円周魚眼レンズ「MKX-19」を取り付けた製品を参考展示。リグを使って背中合わせに取り付ければ、360°パノラマビデオ撮影が可能。周辺画質の良さが特徴。
GoPro用ブラシレスジンバルで定評のあるFeiyuTechの最新モデルFY-G4Sも展示されていた。新モデルではパン・チルトに対応したジョイスティックや外部モニター(アナログ)と接続できる映像出力端子なども備える。
フォントワークス ブース
▲映像使用に最適化した放送業界向けフォント「LETS」。テレビ表示時に見にくくなりがちな横線を太くした明朝体などが特徴。「UD(ユニバーサルデザイン)」フォントが追加されている。年間使用料を支払うスタイル。Y.D.S. ブース
▲1.2kgまでのカメラに対応する3軸ブラシレズジンバル「Pilotfly(パイロットフライ) H1+」。IzumoBASE(イズモベース) ブース
▲東大発のベンチャー企業IzumoBASEが開発したスケールアウトNAS、秘密分散機能搭載のSDS(Software Defined Storage)製品「IzumoFS(イズモエフエス)」。2015年はSDS元年と言われるそうで、大量のデータを高いセキュリティを維持しながら管理するための技術革新が進行中という。サードウェーブデジノス ブース
▲4K/8Kスーパーハイビジョン映像向け装置に最適化した高速ストレージ「RS5122-IJT」。8K(YPbPr 4:4:4 36bit)データを67.05fpsで読み込む。NVMeインターフェイスに対応したインテルSSD DC P3608シリーズを使用した高速フラッシュ領域とHDDによる大容量2次領域を備える。DXアンテナ ブース
▲4K/8K放送を受信するための対応製品群。2016年春の発売を予定する。4K/8K放送を受信するためには対応アンテナだけでなく、ブースターや分配器なども交換する必要があるという。これは現在の受信周波数が2071MHzなのに対し、4K/8K放送では3224MHzに変更されるため。RED DIGITAL CINEMA USA ブース
▲RED WEAPON Forged CF。REDCODE RAWによる6KとProResコーデックによる4K同時収録が可能。ランボルギーニなどの高級車で使われるカーボン素材「フォージ」を筐体に使用し、堅牢&軽量化も実現。東京電機大学 ブース
▲没入型聴覚ディスプレイ「音響樽」。80chマイクロホンアレイにより収録した3次元音場を再現する。会場では能や海、オーケストラなどの収録素材を聴くことができたが、まさにその場にいるような音に包まれた。2010年より研究開発しているこのプロジェクトも2016年には終了し、市場投入に向けて実用化の段階に入っていくという。CalDigit(カルデジット) ブース
▲USB-Cドック「CalDigit USB-C Dock」。2016年2月より出荷予定。20,000円。USB 3.1のタイプCコネクターに接続して、インターフェイスを拡張できる製品。インターフェイスは USB 3.1 Type-C×2、USB 3.1 Type-A×3、HDMI、Display Port、Gigabit Ethernet、音声入出力。アドビ システムズ/インテル ブース
▲間もなく配布されるCreative Cloud 2015リリースの最新アップデータのデモが行われた。写真はAuditionのデモを行う大須賀氏。
▲4K編集をターゲットにしたワークステーションを展示。マススコンピューター「MousePro-W981DG98X」(左上)、BOXX「APEXX 4 7901」(右上)、ツクモ「eX.computer QA9J-E64/T」(中央)、サードウェーブデジノス「raytrek-V XK-E」(下)。
▲インテルThunderbolt 3規格に対応したUSBタイプCコネクターを搭載するGIGABYTEのマザーボード「GA-Z170X-UD5 TH」。
フラッシュバックジャパン ブース
▲After Effects用プラグイン「Trapcode Suite 13」のデモ。この他に「Title Pro 4」「mocha Pro v5」「Boris Coutinuum Complete 10」「Sapphire 9」などが紹介された。ねこじゃらし ブース
▲映像業界のためのクラウドストレージサービス「Jector」をデモ。MXFなどの動画データにも対応するほか、ファイルやフォルダーにコメントを付けることもできる。ファイルのアップロードに容量制限はない。月額使用料はユーザー数(1ユーザー2,000円)+容量(1GB20円、最低20GB〜)となる。ポニーキャニオン エンタープライズ ブース
▲ステレオヘッドホンで3Dサラウンドを聴くことができる「DTS Headphone:X」のデモ。サラウンド音声の各チャンネルの定位感はステレオ音声とは思えないものだった。サラウンド音源があれば変換可能。DTS HD形式に変換されるため、ブルーレイなどのパッケージにも収録できる。EMCジャパン ブース
▲2015年10月19日にEMCのNAS「Isilon(アイシロン)」がグラスバレーのシェアードストレージのラインナップに追加されたことが発表されたが、会場では詳しく紹介された。ティアック ブース
▲タスカム、カメラ用リニアPCMレコーダー「DR-701D」。HDMIの入出力端子を搭載し、カメラからのHDMI入力を利用することで、映像とクロック同期を実現するほか、録音開始/停止の同期が可能になる。クロック同期することで、これまで問題となっていたカメラで記録した映像とPCMレコーダーが収録した音の時間軸のズレを解消できる。ただし、同期させるにはカメラ側の音声形式(48kHz)に合わせる必要があるため、96kHzなどの周波数での収録時には同期機能は利用できない。11月下旬発売予定、オープン価格(推定8万円前後)。ティ・アイ・ディ ブース
▲ExaSANシリーズから、PCIe接続のタワー型ディスクストレージ「A16S3-PS」(右)とThunderbolt 2接続ストレージ「A16T2-Share」(左)。最上位にあたるA16S3-PSでは、フルスコア社の編集環境における8K非圧縮動画の再生に成功したと発表されている。武蔵オプティカルシステム ブース
▲OptMore(オプトモア)シリーズの新製品、1.4倍のエクステンダー「TL-PLX14」。OptMoreは35mmフォーマットPLマウント・ズームレンズ、または固定焦点レンズのためのエクステンダー。4K対応レンズを装着して検証し、画質劣化を極力減らすように設計、4K時代に対応できるエクステンダーとして開発しているという。エイム電子 ブース
▲「抜け防止 ロック電源ケーブル」。機器側に差し込む電源コネクターにロック機能を搭載することで、ケーブルに足を引っ掛けて抜けてしまうというようなトラブルを防止できる。電源ケーブルだけでパソコンを吊り下げるデモで実力をアピールしていた。
▲「イコライザー付きHDMIケーブル SLD」。1080pまでの対応になるが、信号の減衰を抑えるためのイコライザーをコネクターに内蔵したHDMIケーブル。最長30m(SLD-30)。
フジコーワ工業 ブース
▲PROTEX(プロテックス)の新製品。アルミ蒸着Ver.精密機器輸送・トラベル用キャリー「FP-32N SPECULAR(スペキュラー)」。42,800円。
▲DJIのPhantomを収納するカスタム例を展示。
平和精機工業 ブース
▲デュアルヘッド化して新しくなったヘッド単体モデル「RH45D」(125,000円)と「RH25D」(68,000円)。デュアルヘッド機構により従来のボールヘッド用の三脚だけでなく、フラットベースにも取り付けが可能。「LIBEC ALLEX」のスライダーにも装着できる。ちなみに製品名の数字の後の「D」がデュアルヘッドであることを意味する。
▲スライダー「ALX S12」と「RH45D」を組み合わせた展示。RH45Dの最大搭載重量が12kg、RH25Dが6kgとなり、従来より大型のカメラを搭載できるようになった。
▲「LIBEC ALLEX」のスライダーに使用するスライドプラットフォーム単品に、寒冷地仕様の「ALX SPC」(右、26,000円)が追加。グリスを変更することでスライドに必要な力が従来モデルの半分程度になっているのが特徴。寒冷地で粘性のある動きを実現するほか、スライダーに傾斜をつけた場合など粘性よりも滑らかさを優先したい場合などに利用できる。
▲デュアルヘッド化した「RH25D」「RH45D」と組み合わせる三脚システムも新しくなり、RS-250RMの後継でRH25Dを搭載する「RS-250DM」(左、108,000円)とRS-450RMの後継でRH45Dを搭載する「RS-450DM」(右、185,000円)。どちらもミッドスプレッタータイプ(型番の「M」が目印)。
▲伸縮タイプドーリーのラインナップ。左から「DL-3RB」(23,000円)、「DL-5RB」(33,000円)、「DL-2RB」(13,000円)。ハンドルが付けて運びやすくしたほか、三脚を取り付けるゴムを改良し、ヴィンテンやザハトラーの三脚も使用できるようにした。
▲ジブアームに「MoVI」を取り付け、さらにMoVI用コントローラーを三脚に載せて操作するシステム提案のデモ。
ATV ブース
▲発足したばかりの新会社「ATV」のSDI-HDMI各種コンバーター製品「AV-5S」シリーズと「AV-3」シリーズ。スレームバッファ機能を搭載し、不意の信号切れにも映像を乱さずに出力可能。1Uラックに取り付けして運用できるように、入出力端子をリア側に集めているのも特徴だ。最大4つまで並べて取り付けられる。
▲参考出品された4ch Live AV Mixer「A-PRO-4」。入力:3G-SDI×2、HDMI×2、出力:3G-SDI、HDMI、USB 3.0/2.0(動画配信用)を装備するライブストリーミング対応の4入力AVミキサー。2016年春、発売予定。
▲同じく参考出品の8in Multi-Format Switcher「MS-8」。ビデオ会議対応の8入力マルチフォーマット対応スイッチャー。
クレッセント ブース
▲ポータブルbluefish444ターンキーシステム「SyncVV[4K]」(3,800,000円)。4K収録・編集ワークフローをサポートするために開発され、現場に持ち込んで使用できる。Adobe Creative CloudとAvid Media Composerをプリインストール。SSDを8台搭載してRAID 5を構築し、速さと安全性を両立する。ケンコープロフェッショナルイメージング/スリック/ケンコー・トキナー ブース
▲近日発売予定のイタリア製「smartsystem」の製品群を参考出品。スライダー「SmartSLIDER Reflex S 800」(128,000円)、モーションコントローラー「DigiDRIVE Portable」(118,000円)、SmartSLIDER Reflex S 800と組み合わせてタイムラプス撮影も可能にするモーター「DigiMOTOR Reflex」(85,000円)などがラインナップ。
▲WenPod(ウェンポッド)のスタビライザーシリーズの最上位モデル、3軸式の「MD2」(388,000円、2016年1月発売予定)。1.5kgまでのデジタル一眼を搭載できる。下側からカメラを支え、そのまま机に置けるのが特徴。自動キャリブレーション機能を搭載し、パソコンがなくても調整できる。
▲WenPodのGoPro用2軸式スタビライザー「GP1+」(62,000円)。180°回転する3.5インチの液晶モニターを搭載し、GoProとUSB接続することで撮影/再生映像を確認できる。
▲WenPodのスマートフォン用2軸式スタビライザー「SP1+」(35,000円)。スクリーンサイズが5.5インチ以下のスマートフォンを取り付けて使用できる。
▲Lumos(ルーモス)のLEDライトシリーズを参考展示(発売時期未定)。現状、3200K〜5600Kの色温度の調整範囲を、2800Kくらいから調整できる日本仕様に変更した後に導入する予定。
▲Tokina(トキナー)のシネマ撮影用レンズCINEMA ATXシリーズの新製品、100mmのマクロレンズ「TOKINA 100mm Macro T2.9 CINEMA」。PL、キヤノンEF、マイクロフォーサーズ、ソニーEマウントに対応する予定。近日発売。
▲トキナーの親水コートフィルター「Hydrophic Coating Filter」の効果をデモ。親水コートとは、フィルターに水がかかった時、水滴を作ることなくガラス上に水膜状に広げるコーティングのこと。雨の日の撮影で威力を発揮する。
▲DAIWAの軽量カムコーダーやデジタル一眼用三脚「DSVシリーズ」から3製品を展示。DSTシリーズの後継モデルにあたり、ヘッドシリーズを国産とすることで品質向上を目指している。ボール径75mm、7kgまでの機材に対応し、7段階+フリーのカウンターバランス、パン&ティルト3段階+フリーのドラッグ機構を採用する「DSV-77」(左、発売中、153,300円)。ボール径75mm、7kgまでの機材に対応する「DSV-70」(中央、2016年2月発売予定、58,600円)、ボール径60mm、4kgまでの機材に対応する「DSV-50」(右、2016年2月発売予定、33,500円)。
▲カメラ専用のケージ(リグ)を各種用意するMOVCAM。ブラックマジックデザインのBMCCやBMPCC(ポケシネ)用やソニーのFS700用が有名だが、他社に選択肢がなく売れているのがソニーα7S用だった。新製品のα7R IIとα7S IIはα7Sとボディ形状が変わったため、流用することができなかった。今回新たにα7R II、α7S II用が登場。HDMIケーブルも固定できるようになっている。
三友/ブロードデザイン ブース
▲HDのリアルタイム編集にも対応する国産NAS「MITOMO Media Bucket(HIGH SPEED NAS)」をEDIUSを使ってデモ。ハイスピードモデルのB-TYPEではIOスピードが2GB/S以上。
▲計測技術研究所とNHKで共同開発した4Kカメラ用のフォーカスアシストユニット「FA-P1」。入力された4K映像に対しピーキングを付けてから出力するため、確かなフォーカスアシストが可能になるという。発売等の詳細は未定。
▲韓国のNEXT DI社の国内販売代理店ニューエックスが取り扱うモジュール型メモリーバックアップシステム「NEXTO STORAGE BRIDGE NSB-25」。2台の内蔵HDDとUSB 3.0に接続した外付けHDDに同時バックアップが可能。交換可能なメモリーカードモジュールを使用することで、SxSやP2、XQD、CFast、2.5インチSSDなどに対応する。5インチの液晶モニターやHDMI出力端子を使ったプレビューもできる。
▲Portabrace(ポータブレイス)に加えて新しく取り扱うことになった「ORCA(オーカ)」のカメラバッグ。イスラエル製。
イメージニクス/ビデオトロン ブース
▲IMAGINICS(イメージニクス)の4K対応HDMIツイストペアケーブル送信機「CRO-HE25TX」と受信機「CRO-HE25RX」(価格・発売時期未定)。1本のツイストペアケーブル(LANケーブル)で4K映像で最長70m、1080pなら100mの伝送が可能になる(仕様は暫定)。テクノハウスブース
▲コンバージェントデザインのOdyssey7シリーズをベースにマルチ入力のレコーダー、スイッチャーとして登場したApollo。4chライブスイッチャー機能を搭載したHDマルチカメラレコーダー。4系統のHD映像を個別に記録できるだけでなく、スイッチングした映像もしくは4面マルチ映像を記録できる。記録はProRes。価格はオープンで57万円前後。Odyssey7シリーズのユーザーがバージョンアップ(有料)してApolloの機能を追加することもできる。価格はAppoloを新規購入するのと同じくらいだという。