今からでも間に合う! これはやっておきたい夏のスキンケア

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 シミ、くすみ、しわなど、女性の肌の悩みは尽きないもの。対策を立ててもなかなか肌が改善してくれないと嘆いている女性は多いはずです。
 こうした肌トラブルに対して、どのような対応が正解で、間違いなのでしょうか?

 今回は、20年以上にわたりスキンケア製品の開発に携わり、このほど『素肌美人をつくるトータルスキンケアBOOK』(幻冬舎/刊)を出版した千堂純子さんに、「夏のスキンケア」と「洗顔の重要性」についてお話をうかがいました。

■夏本番!夏の美肌ケアの落とし穴とは?

――いよいよ夏本番、強い日差しが降り注ぐ季節だからこそ、肌のケアはとても重要です。まずは、そのポイントから教えていただけますでしょうか。

千堂さん:紫外線対策ですね。諸説ありますが、肌トラブルの7割は紫外線が原因ともいわれています。
ご存じかと思いますが、夏は紫外線の量がとても多い時期です。それに、日陰にいるからといって全く当たらないというわけではありません。目には見えませんが、紫外線の一つであるUVAは曇りでも肌に到達します。そのため、自分がどのくらい紫外線に晒されているのか分からず、油断しやすいのです。
私がお勧めしているのは、サンスクリーン剤、つまり日焼け止めを化粧下地として塗って肌を保護することですね。これで肌へのダメージの蓄積を防ぐことができます。

――日焼け止めは肌に良くないというイメージがありますが……。

千堂:肌に悪い成分が含まれているのではないかと不安に思われている方も多いですね。でも、今は各メーカーで安全性の高い日焼け止めが開発されていて、以前と比べると肌への影響は少なくなっています。
市販の日焼け止めは、大きく「紫外線反射剤」と「紫外線吸収剤」に分かれます。どちらかの成分のみの日焼け止めもあれば、この2つを組み合わせているものあります。
「反射剤」は光を反射させる機能を、「吸収剤」は紫外線があたったときにエネルギーを吸収して肌に害を与えない機能を持っています。昔はその効果が薄かったのですが、今ではメーカーの技術が進んでいて、成分的にも少量で効果の高い日焼け止めができています。
選び方のアドバイスとしては、日中、ずっと室内にいることが多いという方は紫外線反射剤が入ったもので十分です。外出するときは紫外線呼吸剤が入ったものがおすすめですね。自分のライフパターンに合わせて使い分けてみてください。

――日焼け止めのほかに、必ずすべきというケアを教えてください。

千堂:もう一つ、欠かすことのできないケアが洗顔です。非常に肌に優しくなっているとはいえ、日焼け止めは肌への負担になります。家に戻り、疲れているなかでメイク落としや洗顔をしっかりやるのは面倒くさいから……とつい簡単にやってしまうのはNGです。
洗顔をおろそかにして肌に汚れが残ると、化粧水や美容液の浸透が悪くなり、ますます美肌から遠ざかります。肌は自らの手で汚れを取り除くことはできませんし、油の膜ともいえるメイクはなおさらです。だからこそ、洗顔が必要なのです。

(続く後編では「気をつけたい洗顔の“罠”」をテーマに、良い洗顔剤の選び方についてうかがっています!)