クールビズ」の知名度は9割超だが実際に冷房温度を高めに設定している職場は5割以下――。環境省から公表された2006年の「クールビズ」に関するアンケート調査結果、高い知名度に比べ実施率は低いことが明らかになった。

 アンケート調査は9月27日から30日までの間、調査機関に登録してある全国の会員約10万人から無作為抽出した男女1200人を対象に、インターネット上で行われた。

 同省は05年、効率的に働くことができる夏のビジネスファッション「クールビズ」を提唱。オフィスの冷房温度を28℃に設定する呼びかけを行ってきており、2年目の今年は、認知度が96.1%と100%に近い数字になった。

 その一方で、就業していると答えた548人(会社員・公務員・商工自営業者など)のうち、勤務先で冷房温度を高く設定していると答えた割合は43.2%で、前年の調査結果より3割増えてはいたが、高い知名度に比べ実施している職場は半分以下であることが分かった。

 この割合をもとに推計した二酸化炭素削減量は約114万トンで、約250万世帯の1カ月分に相当するCO2が削減されたことになる。【了】

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環境省(本年度の「COOL BIZ」の成果について)