オレ流落合監督 批判ブログが炎上
日刊スポーツのサイトに掲載されているブログ「世界一小さい新聞」が炎上している。中日の落合博満監督への「人格批判」ともとれる内容で、そこに批判が集中した。「マスコミの記事って”何様のつもり”」「あなたの取材経験の有無を疑います」「マスコミは何か勘違いしているのでは」といったコメントだが、そこには誤解もあった。
「コリンズ監督のツメのアカでも」と題されたブログは2006年10月22日にアップされた。ブログには「オレ流の陰で泣くのは、まずスポーツ新聞をはじめとするマスコミ関係の記者だ」「ほとんどコメントでの協力がない、エピソードがないため記者は、紙面づくりに苦労が耐えない」「勝利のためには『人を道具』と見なしている」「野球ファンである読者は、スポーツ新聞を買ったことに見合った何かを得たいと期待しているのだ」などと書かれている。
批判は「落合監督の『言動』に起因している」
これに対するコメントは06年10月27日17時30分までに217カキコまれ、ほとんどが筆者の「よしだまさゆき」氏の批判であり、マスコミ批判だ。さらに、まさゆき氏が「読みが浅いですね」「ほら、結局、『マスゴミ』という人たちは、その『マスゴミ』の情報を頼りにしているでしょ?」などと返答するものだから批判はヒートアップ。
両者の攻防戦はこんな具合だ。
「これにかぎらずですがマスコミの記事って“何様のつもり”って思うこと最近多いです」
に対し、まさゆき氏のコメントは
「私の文章は、ヨタ話でも、中傷記事でもなく、落合監督の人口に膾炙した『言動』に基づいた文章です。私の文章に不快さを感じるのでしたら、落合監督の『言動』に起因しているのです」
「落合の何を知っているのですか?直接、取材でもしたことがあるでしょうか?」には、
「『会ったことが無い』ローマ法王批判やブッシュ批判、将軍様の批判はできなくなりますね。それとも、落合監督は、ローマ法王以上の方ですか」
「マスコミに対しての態度が悪いと批判する前に記者達はすべきことがあると思う」には、
「取材記者は万能でもないし、落合監督も同じ。記者は落合監督の無知はつけない。監督はつく。なぜか、考えてみたらどうですか?」
筆者はスポーツ記者ではなかった
一連の批判のカキコミを見ていると、読者はまさゆき氏を日刊スポーツの記者か、スポーツジャーナリストだと思っている。だから「スポーツに携わる記者として、読者に何を伝えていくかという部分があなたは間違っています」などというカキコミも多いのだ。まさゆき氏自身もスポーツマスコミサイドのような返答をしている。
J-CASTニュースでは、まさゆき氏の経歴を調べてみた。早稲田大学法学部、 英国シェフィールド大学修士課程・博士課程修了(PhD)で、東大寺学園中学時代に校内新聞の「遠足ルポ」で デビューしたフリーランス・ライターと、ブログ上に記載しているが、職歴は書かれていない。関係者に話を聞くと、日刊スポーツの記者でも、スポーツ専門ライターでもなく「芸能から政治、スポーツまで幅広く自分の考えや思いを綴るライター」なのだという。日刊スポーツのHPにブログを連載したのは「たまたま」。どうやらスポーツ関連の「記者」ではないようだ。
まさゆき氏は06年10月24日のブログで「22日付けの記事のコメント返事作業中(未処理部分がまだあります)で猫の手(写真)も借りたい状態」と書いている。返事の内容によっては、「炎上」は今後も続きそうだ。