パイロットが10月1日から88本限定販売する高級蒔絵万年筆。(提供:パイロット)

写真拡大

筆記用具大手のパイロットは3日、創業88周年を記念して1本130万円(税抜き)の高級蒔絵(まきえ)万年筆「獅子・狛犬」を、10月1日から88本限定発売すると発表した。予約申し込みは7日から、全国の有名文具店、百貨店で受け付ける。

 パイロットは、1918年(大正7年)に並木製作所としてスタート、10月1日で創業88年目を迎える。“米寿”を記念した万年筆「獅子・狛犬」は、エボナイト軸に蒔絵の中でも最高の技法とされる肉合研出(ししあいとぎだし)蒔絵と高蒔絵を併用し、立体感のある絵柄を再現したという。

 同社は81年前に世界で初めて蒔絵万年筆を生み出し、これまでに蒔絵シリーズとして高蒔絵(100万円)や研出平蒔絵(50万円)を出しているが、500万円や1000万円を超える万年筆を限定注文販売した実績もあるという。

 ◇蒔絵…漆(うるし)を接着剤代わりにして純金箔、純金粉、銀粉又は螺鈿(らでん:貝殻の裏の奇麗に光る部分)などを蒔(ま)きつけて、模様(絵)として完成させていくので日本古来の工芸技術。【了】

■関連リンク
パイロット