今夏の開設を目指して準備中の市民参加型インターネット新聞「オーマイニュース日本版(仮称)」は22日、初代編集長にジャーナリストの鳥越俊太郎氏の就任を発表した。

 「オーマイニュース(OMN)」(本社・ソウル、呉連鎬代表)は、だれでもニュースを書くことができ、インターネット上で自由に発信できるという市民参加型ニュースサイトとして、2000年2月に韓国で誕生した。02年の同国大統領選では、盧武鉉氏を当選に導いた原動力にもなったとされている。現在4万人を超える「市民記者」が登録しており、一日約250本の記事がネット上に掲載されている。

 「オーマイニュース日本版」は、ソフトバンク<9984>とOMNが2月に資本・業務提携に合意、日本法人「オーマイニュース・インターナショナル(OMNI)」としてスタートした。現在は、韓国からのスタッフも含め約15人が起ち上げ準備に当たっている。

 日本版は、鳥越氏を編集長に迎え、8月下旬にベータ版をスタートさせる予定だが、編集者・市民記者の募集開始時期・人数については、現時点では一切未定。OMNI広報は「韓国を参考に、日本の事情に合わせて広く記者を集めたい」と語ったが、記者の登録や記事掲載の仕組み、記事に対する報酬などについては「具体的に何も決まっていない」と述べた。鳥越氏には「編集長として、編集局全般の取りまとめをお願いする」とのこと。【了】

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