XFN-ASIAによると、4月の北米自動車販売台数実績が2日、各社から発表され、ガソリン価格の高騰の影響が大きく現れた結果となった。ビッグ3のうち、米自動車最大手GM(ゼネラルモーターズ)は、乗用車販売が前年同月比18%減の13万4603台となったが、トラック販売は同2%増の21万0801台と改善を見せたものの、全体では同7%減の34万5404 台と依然、不振が続いている。

  米2位フォードは、消費者の懸念を捕えて燃費の良さをアピールし、乗用車部門は同8.3%増の10万5655台と好調となったものの、逆に「エクスプローラー」や「Fシリーズ」などの看板モデルを抱えるトラック部門が同14.5%減の15万7067台と大きく落ち込み、全体では同7%減の26万2722台となった。

  同3位のダイムラークライスラーも同様に高燃費車種を前面に打ち出したが、同6%減の21万1365台となった。部門別ではクライスラーが同8%減の19万0095台に対し、好調のメルセデスベンツを抱えるダイムラーは同13%増の2万1270だった。

  日本勢は、トヨタ<7203>は乗用車部門が同6.8%増の12万7974台、トラック部門が同15.6%増の8万0616台で、全体では8.5%増の同21万9965台となった。ホンダ<7267>も乗用車が同4.7%増の8万2372台、トラックが同9.3%増の5万6752台で、全体では同6.5%増の13万9124台となった。いずれも高燃費の小型トラックが人気を集めた。

  ただし、日産自動車<7201>は、乗用車が同3.5%減の4万7542台、トラックが同0.5%増の3万9179台で、全体では同1.7%減の8万6720台となった。「日産」ブランドが同0.1%増だったのに対し、高級車ブランド「インフィニティ」は同14.2%減となった。

  なお、GMと日本勢の増減比率は前年同月との営業日調整を行った数値だが、フォードとダイムラークライスラーは調整前のデータ。

  4月の各社の販売結果を受けて、NYSE(ニューヨーク証券取引所)で、GMは前日比57セント高の23.21ドル、フォードが変わらずの6.91ドル、ダイムラークライスラーが同19セント安の54.41ドル、トヨタが同3.65ドル高の121.03ドル、ホンダが同1.30ドル高の36.99ドル。ナスダック市場での日産の株価は、同43セント高の26.73ドルで引けた。【了】