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 FIFAのブラッター会長は、ヨーロッパ各リーグにおける昨今の外国人選手率増加に嫌悪感を示し、次のようなコメントを発表した。

「チームの外国人枠を今よりも減らし、5人だけにすれば、否が応でも、(自国選手を育てるため)ユースの充実を図らなければならなくなるだろう」

 会長が最も非難しているのが、プレミア王者のチェルシーである。

「チェルシーにその制限をすれば、資金力があるアブラモビッチ会長は、法外な移籍金で選手を買い漁ることはできなくなる。あのチームこそあってはならない典型的なモデルだ」

 さらに「このままではビッグクラブはさらに裕福になり、中小クラブはさらに貧しくなる」とも力説。しかし、EU圏内では、EUの選手の移籍の自由が認められているだけに、FIFAは外国人枠を制限できない。つまりこの問題は、各国のサッカー協会に委ねられることになる。果たして、当のチェルシーは、サッカー界のドンの発言を素直に受け止められるのだろうか。