『タバコはあなたの健康を損ねる恐れがあります』喫煙所でプカプカとたばこをふかしている姿をよーく見ると、実は女性が多いことが気にかかる。まあ、ストレス解消のためならどーぞどーぞ! と言いたくもなるのだが、そうも言っていられないデータがついに飛び出した。

 タバコを吸う人の肌は、なんと吸わない人に比べて5歳以上も老化していることが判明したのだ。ガンガン吸っているあなたの彼女は大丈夫・・・って、これ、お節介?

 この調査を行ったのは、ポーラ化粧品本舗。もともとは2002年にオーダーメイド型の商品を売る際に、お客様に生活習慣から肌の状態を見るアンケートをとったことがはじまり。全国の20〜70歳の女性、約30万人についてアンケート調査をし、結果をまとめた。その結果、職業、地域によって喫煙状態に差がみられることと、タバコを吸う人はそうでない人に比べてメラニン状態の悪化が進んでいることが示された。

 20歳でみると、メラニン量はさほど変わりがないものの、年齢を経て27歳では非喫煙者の32歳のメラニン量と一緒になる。20歳で「つるピカ卵肌だから何してもヘーキよ! もし妊娠したらやめればいいのよ」と悠長なことを言っていたとしても、20代後半は、あっと言う間にやってきて、シミやくすみがなかなか消えない! と泣きをみることになる。

 ちなみにメラニンとは、にっくき「シミ」や「くすみ」の原因ともいわれているもの。メラニンの量が多いほど、肌の色ムラが目立ちやすく、くすんでみえる傾向にある。つまり、端的にいって肌が汚くなる。これではいくら化粧を頑張っても、「あれ? あの娘、実は肌はけっこう汚いんだね」ということに・・・。

 もちろん、喫煙と肌のメカニズムがすべて解明されたわけではないが、今まで「喫煙は肌に悪い」といわれてきたことをデータで立証するきっかけの一つになったことには間違いない。そうはいうものの、やめたくてもやめられない女性もいるだろう。

 「見た目の美容を気にされる方は、とくに気をつけたほうがいいと思いますね。わたしですか? もちろん吸いません(笑)」(ポーラ化粧品福田さん)

 ストレス解消のためにタバコを吸って、肌のくすみを見てため息をつく。こんな不幸なスパイラルを抱えている人こそ、断ち切るチャンス。5歳の若返りの薬は、禁煙で簡単に入るのなら、もう、禁煙しない手はないですよね?(文/verb)