Google Play、売上の9割はゲーム - 日本は国別売上高でトップ
モバイルアプリ分析サービスの米App Annieがこのほど、Android向けアプリストア「Google Play」に関する報告書を公開した。Androidスマートフォン/タブレットの増加に伴い、アプリのダウンロード数は年60%増で成長しているという。国別売上では、日本がナンバー1の地位を堅守している。
同報告書はGoogle Playで公開されているアプリの数、ダウンロードの数、売上などについて調べたもの。アプリ数は2014年第1四半期(Q1)、150万件に達した。Googleは2013年7月に100万件到達を報告しており、1年足らずで新たに50万のアプリが加わったことになる。
アプリのダウンロードは、2013年Q1から2014年Q1にかけて約50%増えた。売上は、2013年Q1から1年間で2.4倍に増えるなど、アプリの数、ダウンロード数と同様に増加していることがわかった。
日本は国別の売上が最も多く、前回に続いて米国を抑えて首位となった。2014年第1四半期、日本市場の売上は前年同期比2.4倍、2位の米国は2.6倍、3位の韓国は1.9倍、4位のドイツは3.5倍、5位英国は2.4倍となっている。ダウンロード数では米国がトップ、以下ブラジル、ロシア、韓国、インドなどが続いており、日本は10位。日本の順位は2013年第1四半期の5位からダウンした。
では、ユーザーはどのようなアプリをダウンロードしているのだろうか? ゲームとゲーム以外の2つにカテゴリーを分けたところ、2014年第1四半期はゲームが総売り上げの90%を占めた。これは、前年同期の80%からのアップとなる。ダウンロードでは、ゲーム以外のアプリが6割を占めた。このうち増加傾向にあるのは、メッセージでコミュニケーションやソーシャルの売上を押し上げているという。
収益モデル別では、入手は無料でその後に高度な機能を有料で提供することで収益を得る「フリーミアムモデル」が約半分を占めた。フリーミアムは、2014年5月のGoogle Play全体の売上のうち98%を占めるに至り、アプリから収益を上げる方法として定着しているようだ。
(末岡洋子)