前田敦子、1stソロライブのチケット売れ残り 2500人を集客できないアイドル業界の裏事情

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AKB48前田敦子のソロライブ『前田敦子 1st LIVE【SEVENTH CHORD】』が4月3日にスタートしたが、そのチケットがソールドアウトにならなかったことが、ネット上で話題となっている。

ソロとなって初となる前田敦子の単独ライブ。東京公演の会場となったのはお台場のライブハウス・Zepp Tokyo(4月3日)、大阪公演はZepp Namba(4月4日)だった。いずれも1階はオールスタンディングで2階席も含めて2500人ほどのキャパシティーだ。

しかし、前田敦子の公式サイトでは4月2日の夜に、東京公演ならびに大阪公演において、当日券が販売されることが告知。オールスタンディングなので、チケット数に明確な上限はないのだが、公演前日の時点である程度キャパシティーに余裕があったことになる。

いうなれば、ソールドアウトできなかった前田敦子に対し、ツイッターでは

「"天下のあっちゃん"がZepp Tokyoすら埋められないのは残念。あのあっちゃん推し達はどこへ行ったの?」
「ゆきりんが横アリ埋めたというのに。グループ離れて現実がわかるね」

などと、集客力の低下を指摘する声が多く寄せられていた。そういった事情について、アイドルに詳しいライターはこう説明する。

AKB48グループの場合、ソロになるとCDの売り上げも激減するし、イベントの集客力も落ちます。しかし、そもそも姉妹グループ合わせて200人以上のメンバーがいて、その全員のファンがAKB48のファンということなんですから、1人1人が弱いのは当たり前なんですよ」

とはいえ、多くのアイドルグループが観客1万人規模の日本武道館でライブをやる時代。なかには、一般的知名度が低くても、武道館ライブを成功させているグループもある。国民的アイドルと呼ばれたAKB48の元センターが2500人程度のキャパでソールドアウトできないというのは、少々物足りない気が...。

「そもそも今、アイドルの武道館ライブに行く客層は、昔ながらのアイドルファンではなく、"アイドルブーム"を楽しんでいる音楽ファンばかり。ロックフェスにくる客層に近いイメージで、流行っているものをお祭り的な感じで楽しもうとする客が多いんです。

だから、アイドルのCDは買わないけど、武道館ライブには行ってみる、というタイプが多くて、一般的な知名度がないグループでも、武道館でライブが出来ちゃうんです。そういう意味では、前田敦子のソロライブは、お祭りでもなんでもなくて、コアなファンに向けられたものですから、Zeppが満員にならなかったとしても、おかしくないんですよ」

ソロ歌手としての活動を継続している前田敦子に対し、この春にAKB48を卒業する大島優子は女優1本で勝負していくと宣言。大島は、ソロ歌手の厳しさをしっかりと理解しているようだ。

【参照リンク】
・Atsuko Maeda Official Website | 前田敦子オフィシャルウェブサイト
http://www.atsuko-maeda.com/
・セブンスコード(short ver.) / 前田敦子