ドコモが大変な結果に…!iPhone 5s,5cはドコモ、au、ソフトバンクのどこがいいか、山手線全ての駅で速度を比較してみました
とうとうあのNTTドコモが加わり、ついに携帯電話キャリア全てから登場した新型 iPhone 5s と iPhone 5c。iPhoneはキャリアが違ってもほぼ使い勝手が変化しないだけに、通信速度や繋がりやすさはキャリアを選ぶ上で重要なポイントですよね。
ですが、一体どれを選ぶとベターなのかと考えてみても、その品質から熱烈なファンを多く抱えるドコモ、新型iPhoneのプラチナLTEバンド対応で品質向上が期待されるau、ダブルLTE対応で高速化が期待されるソフトバンク…と判断が難しいところ。
そこで、ドコモ、au、ソフトバンクの iPhone 5c を計3台用意し、山手線の全駅と駅間で通信速度を計測し、比較・検証してみたところ…あまりにも残酷な結果となってしまいました…!
検証方法
今回の検証では、ドコモ、au、ソフトバンクのiPhone 5cにて通信速度計測アプリ「RBB TODAY SPEEDTEST」を使用し、下りの速度を計測します。(サンプルが多いため上りまでは集計できませんでした)
計測は9月20日12時50分頃から山手線の渋谷駅から新宿方向に1周し、全29駅で停止してドアが開いた時点、及び駅を出発し次の駅を案内するアナウンスが流れた時点で速度を計測、計58サンプルを集計します。
他の路線の計測結果はこちら。
→山手線編(この記事)→中央・青梅線編→京浜東北・根岸線編
見どころ
今回のiPhone 5s,cは、800MHz帯…いわゆるプラチナバンドLTEに対応し、前機種のiPhone5よりも多くの電波を掴むことができるようになりました。
プラチナバンドLTEの各社の基地局数は、ソフトバンクが0局(※プラチナバンドは3G用)、ドコモが約2,000局なのに対し、auが約32,000局と圧倒的。auはこの32,000局のネットワークが新型iPhoneから利用できるようになったことで、iPhone 5に比べて品質が大きく向上することが期待されています。
しかしソフトバンクもイー・モバイルとソフトバンクの両方の帯域が利用できるダブルLTE対応により、理論上高速化が期待されています。ただしプラチナバンドではないため電波の回り込みは劣り、建物が激しく入り組む都心でどの程度の結果を出せるのかが興味深いところです。
回線速度はauがトップ、ドコモは大差で最下位に
さて、実際にすべての駅で計測してみると、次のような結果になりました。
まずは高速(10Mbps以上)で通信できた割合を集計してみると…
最も高速で通信できたサンプルの割合は、1位がau、2位がソフトバンク、そして最下位がドコモという結果に。新型iPhoneがKDDIのプラチナバンドLTEに対応したのが功を奏し、結果に繋がったようです。
auは実に84.5%の割合で10Mbps以上の速度が出た事は驚きですが、ドコモが63.8%の割合で低速に落ち込んでしまったのも違う意味で驚きです。
[画像を見る]
また測定ごとに1位を獲得した回数を集計してみても、やはり1位はau、最下位はドコモという結果に。実に半数以上の場所でauが最速というのはなかなかに凄まじいですが、逆に12.1%の割合でしかトップに立てなかったドコモには、もっと頑張って欲しいと願ってやみません。
結局いずれの集計においてもドコモは最下位となってしまい、ドコモからのiPhone発売を心待ちにしていたユーザーにとっては、あまりに残酷な結果となってしまいました…。
なお各駅での詳細な計測結果は後述しますが、今回の計測ではドコモは秋葉原〜東京間で3G回線になってしまい、速度が急激に低下。測定でエラーやタイムアウトが起きてしまい、計測不可能となる事態もありました。auとソフトバンクはずっとLTE、4G接続を維持できていただけに、これからの品質向上を期待したいところですね。
なお各駅での詳細な計測結果はこちら。
[画像を見る]
iPhoneを買う際に参考になれば幸いです。
19:16追記:サンプル別1位の算出が1箇所間違っていたため修正しました。
他の路線の計測結果はこちら。
→山手線編(この記事)→中央・青梅線編→京浜東北・根岸線編