韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は18日午後、フランスの首都パリのエッフェル塔広場でフランス市民と集会を開き、日本政府に対して慰安婦問題の謝罪と補償を行うよう求めた。フランスで慰安婦問題の解決を求めるデモ(水曜集会)が行われるのは初めて。複数の韓国メディアが報じた。

 集会には元慰安婦のキム・ボクドン(88)さんも出席。挺対協らは、フランスは日本に慰安婦問題を解決させるよう強く促すべきだと主張した。フランスに訪問したのは、国際社会を通じて日本に圧力をかける目的があるという。

 報道によると、元慰安婦らはフランスの政治家と面会し、慰安婦決問題の解決を促す決議採択を求めたほか、大学で当時について証言する特別講演も行った。19日午後からは、サン・ミッシェル広場の噴水前で「世界1億人署名路上キャンペーン」を実施するという。

 韓国メディアは、「フランス人も慰安婦問題は女性の人権をひどく蹂躙(じゅうりん)した代表的な事例として大きな関心を示していた」と紹介。フランスを始めとするヨーロッパ各国で慰安婦決議案が採択されれば、日本を圧迫できるとして期待を寄せた。(編集担当:新川悠)