チェックするポイントはここだ!スマホ購入で“はずれくじ”を引かないためのカタログスペック攻略法

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スマートフォンを選ぶとき、どのように機種を選んでいるだろうか?
今人気の機種を選ぶ? 友だちにお勧め機種を聞く? それとも・・・

購入前に、ドコモやau、ソフトバンクといった各キャリアの公式ページや店頭で配布されている総合カタログに目を通す人は多いのではないでしょうか。

しかし、キャリアの公式ページを開いた、カタログをもらってきた、でもよく分からない!なんて人も結構いるはず。

製品の特徴やデザインなどのページはともかく、厄介なのがスペック表です。特徴などは比較的分かりやすいのにスペック表になるといきなり専門用語と数字と注釈の嵐。

もちろん“スペック(仕様)”だから数字が多いのは仕方ないですが、専門的な事は分からなくてもどこをどう見たらいいかポイントだけでも教えて!という人は少なくないでしょう。

そこで、今回は、カタログスペック表のチェック方法を解説してみます。

まず、スペック表を見るときのコツは、“全部の数値を見ない”こと。スマートフォン選びで重要なポイントだけをチェックしましょう。

その1 プロセッサ
例えばドコモのXperia A SO-04E(ソニーモバイル製)だ、とAPQ8064 1.5GHz(クアッドコア)書かれていますが、ポイントはクアッドコアと1.5Ghz。ざっくり説明するとクアッドコアは、4つの作業をいっぺんにできることを表しています。一昨年以前は1つ(シングル)、昨年半ばあたりまでは2つ(デュアル)が主流で、最近では4つ(クアッド)が多くなってきています。

1.5GHzは、スマートフォンが動作する速度。同じクアッドコアなら、この数字が大きいほうがより動作が速くなります。ただ、速く動くと電池の消費も大きくなるデメリットもあります。


その2 内蔵メモリ RAM(ラム)
スマートフォンがアプリなど動作で使うメモリ(作業場)です。昨年半ばくらいまでRAMは、1GBが主流でしたが、現在ではおよそ2倍の2GBが主流になっています。RAMが大きいと、動画でカクカクしなかったり、アプリを同時に使える数やインストールする数が大きく増やせたりします。

プロセッサとRAMをチェックすることで、その機種の動作速度、つまりサクサク動くか、もっさり動くかがある程度が分かります。


その3 内蔵メモリ ROM(ロム)
内部ストレージとも言いますが、スマートフォンに内蔵している記憶装置で容量を数字で表します。機種によって8GBから64GBくらいまであり、iPhoneなどでは、32GBモデル、64GBモデルと、ROM容量によるモデル違いをラインナップする製品もあります。

このROMの数値が大きい方がよりデータの保存ができるということで、スマートフォンのカメラで撮影した写真や動画、ワンセグ録画、購入した音楽ファイルや電子書籍、そしてアプリや送受信メール・メッセージなどを保存します。

ROM容量が大きければ大きいほど沢山のデータを持ち歩けるが、逆に少ないと使っているうちに容量不足でメール受信ができなくなったり、新しいアプリを追加するにも何か別のデータを削除してからじゃないとできないといったことになります。


その4 ディスプレイ
ディスプレイでチェックするのが、解像度(ピクセル数)です。画面の「インチ」は物理的な画面の大きさですが、解像度は表示が細かいか荒いかが分かる数値です。

基本的には液晶サイズが大きい方が解像度の高いディスプレイを採用しているケースが多いですが、同じサイズの液晶でも解像度が異なる場合もよくあります。

解像度が高いと画面の細かい描写もくっきり表示されるので、細かい文字まではっきり読むことができます。またフルHD動画をスマホで見たい人や電子コミックを読みたい人は、1080×1920ピクセル対応のスマホを選ぶとよいでしょう。

目安として、3インチ台〜4.5インチくらいまでの比較的小型の液晶機種は、480×800ピクセル、540×960ピクセル、4.5インチ以上の中型機種は、720×1280ピクセル、640×1136ピクセル程度が多くアップルのiPhone5はこの部類に入ります。画面サイズのインチが小さく、解像度が高いとより画面表示は綺麗ということになります。

続いて5インチ超の大型機種は、800×1280ピクセル、1080×1920ピクセル程度で、サムスン電子製のGALAXY S4 SC-04Eはこの部類です。画面サイズも大きく、解像度も高いと見やすさが全然違います。


その5 バッテリー
バッテリーは、一昨年の1500mAhから1800mAh、昨年の2000mAh、今年の2500mAh前後、3000mAh超、と増えてきました。最近の機種になるほど、本体の省電力設計やアプリ対応がすすんでいますので、単純に容量の大きさ以上に電池持ちはよくなっています。

2500mAh以上の容量でメールやSNSチェックなどの利用と節電モードも併用であれば、1日くらいは持つケースも多くなってきています。

ちなみに、「mAh(ミリアンペア)」は、1時間に流れる電流量を表します。2500mAhであれば、1時間に2500mAhを流せるわけで、スマホの消費電力が250mAhであれば10時間もつ計算になります。実際はこのような単純計算通りにはなりませんが。


厳密には、若干ニュアンスが異なったり、単純に善し悪しをつけれない部分もありますが、あくまで目安として本体のパフォーマンスをざっくりとイメージできるので、今回紹介した部分を押さえておけば、最新スマホのカタログも攻略できるでしょう。

キャンペーンでキャッシュバックがあったり、型落ちで価格が安かったり、オマケをいっぱい付けてくれたりするから〜という理由で、購入するのもいいですが、カタログ攻略することで、“はずれくじ”を引くことは少なくなるでしょう。