13日放送、テレビ東京「FOOT×BRAIN」では、「サッカー×企業 意外と知らないスポンサーの実態!」として、早稲田大学スポーツ科学学術院・原田宗彦教授を迎え、Jリーグのスポンサー事情を特集した。

その現状について、「(Jリーグのスポンサーは)ピンからキリまで。数百万〜数億円の幅があります」と紹介した同教授だが、「世界的に見るとスポーツビジネスは増えているんですね。日本の場合は大幅な増え方はしていない。減りもしていません。ステディなまま。一番大きな理由はサッカーファンの絶対数が増えていない」と指摘する。

すると、「(Jリーグの)観客動員数が平均で1万7〜8千くらいです。93年と変わっていないんです。ところが、ブンデスリーガは2万9千から、(2012年は)4万5千くらいまでドーンと増えて、この差ですよね」と説明した原田教授は、観客動員数の据え置きこそ、国内でスポンサーが増えない一因という。

また、ドイツがW杯をきっかけに多くのスタジアムを拡張した例を挙げ、「やるとすれば、環境整備。スタジアムを良くするというのが、まず最初。間違いなくコアファンが増える」と断言した原田教授。

その他にも、Jリーグが行う現在の活動から、「Jリーグがアジアにマーケットを広げようというのは、正しい方向。2015〜2016年には、世界の4割くらいのGDPがアジアに集まるので、経済地としては非常にいいので、ファン、選手を連れてくるのはいい戦略」と評価しつつ、「スポンサーに対しては、できた繋がりを更に強化できるような仕組みを、スポーツのほうから企業にどうですかと。これをこういうふうに使いませんかということで、一つの結論はスポーツビジネスの専門家をJリーグは育てていくのが重要」と指摘。その上で「サッカーが持っている権利を活性化していくような仕組みを作っていく。もちろん、強くならないとダメ。(コンフェデ杯では)イタリアに勝っておいて欲しかったですね」と語った。