桐谷美玲

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 関ジャニ∞の大倉忠義が映画単独初主演に挑んだ『100回泣くこと』で、ヒロイン佳美を体当たりで演じた桐谷美玲が、撮影の日々を振り返った。佳美は、バイク事故で記憶の一部を失った主人公の藤井を4年間待ち続け、再会した藤井と新たに関係をスタートさせた矢先、がんの病魔に侵されてしまう。


 桐谷は、病身の佳美を演じるため、自ら食事制限にも挑んだ。「体重的に何キロという感じではないんですけど、病気になるシーンを撮る何日か前から、ご飯の量を少しずつ減らしたり、スープにしたりしました。もちろん、楽ではなかったですけど、特にすごくつらいということもなかったです」と笑顔で語る桐谷。ほぼ順撮りの本作では、細い彼女がどんどん小さくなっていくのが画面からも伝わる。


 しかし桐谷は、そんな撮影も、「本当に楽しかった」と言う。「二人とも、本当に撮影を楽しんでいましたからね! バイクではしゃいでいるシーンはもちろん、チャーハンを作っているだけのシーンでも楽しかったんです。だから、演技ではなく、素の表情だったんですよね」。


 藤井を演じる大倉との距離も自然と縮まった。「二人のシーンが多いので、演じていくうちにそうなっていきました。大倉くんは、本当にマイペースで藤井そのものでした」。撮影中、「感動する映画が大好き」という大倉から泣ける韓国映画を薦められたこともあったそうで、「わたしも知らなかった『悲しみよりもっと悲しい物語』っていう韓国映画を教えてもらったんですが、これには泣きました!」と振り返る。


 二人の仲の良さがスクリーンからも伝わるのだろう。既に映画を観た人たちの間では「二人でいるシーンが本当に自然だった」と評判も上々だ。桐谷も「思いきり、体当たりでやった作品なので、たくさんの方に観てほしいですし、自分にとっても大切にしたい作品になったなとすごく思っています!」と自信を見せている。(取材・文:高山亜紀)


映画『100回泣くこと』は6月22日より全国公開