台湾リン・ユーチュン、「仕分け対決」3度目でお笑い転身?

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(台北 11日 中央社)桜の季節の日本を訪れ、再びテレビ朝日「関ジャニの仕分け∞」のカラオケ対決に出演した台湾の歌手、リン・ユーチュン(林育群)。3度目の番組登場でますますリンの人気が高まっていると台湾のメディアがこぞって報じている。

日本国内で3月30日放送された同番組で、リンは日本を満喫している様子を片言の日本語で紹介、「温泉。しゃぶしゃぶ。焼肉。寿司」。MCに「何しにきたんや!」と突っ込まれスタジオは大笑いに。「これからはお笑いタレントへ路線変更かな」と苦笑するリン。

日本語がほとんどできないリンの頭の中は収録中大忙し。日本語の歌詞を思い浮かべ、ゲストらとは通訳だけに頼らずタイミングよくやり取り。台湾に戻ってから中国語字幕の放送を観て「ああ、そのことを言っていたのか」と知ることも。

歌詞は聴こえてくる音を丸暗記。まずはローマ字を書き出し、次に日本語詞を写して中国語訳を準備する。現在、週3回日本語学校に通い、家では「1リットルの涙」などドラマでリスニングの特訓、毎日10時間日本語にどっぷり浸る。それでも正確な発音は意外に難しく、「“たまご(卵)”と“たばこ(煙草)”なんか似てますね。お店で“卵ください”と言って煙草が出てきたらどうしよう(笑)」。

番組3度目出演での対決相手は、misono、ティーナ・カリーナ、森恵、May J.の最強集団。森恵との対戦では97.630と歴代での最高点をたたき出したが、連勝をかけたMay J.との対決ではリベンジならず負けを喫した。しかし、May J.が相手ということで日本でなかなか歌う機会のない十八番の英語曲から、スーザン・ボイルの歌唱で有名な「I Dreamed A Dream(夢やぶれて)」を披露することができた。

6月にはリンの4度目の出演が予定されており、番組制作側ではこれからも浜崎あゆみ、MISIAの歌などから選曲を行うという。

リン・ユーチュンは台北市出身の27歳。元智大学情報学部を卒業後、歌唱訓練を受け、台湾の人気オーディション番組に出演したのをきっかけに2010年本格デビュー。その美声から“台湾版スーザン・ボイル”と呼ばれている。

(写真=リン・ユーチュン 「絶対、負けません!」)

(編集:谷口一康)