「日本、まだまだだな」と思ったポイントを、日本在住の外国人に聞いてみた

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安全で清潔、貧富の差も他国に比べると少ないなど、いろいろな面で恵まれている日本。

しかし、日本に住む外国人20人に聞いてみると、「足りないのでは?」と感じる点があるようです。

第三者の目から見た「実は遅れている日本」。

様々な国の人から、興味深い回答をいただきました。

■レストランや公共の場は犬禁止の箇所が多すぎる日本は動物好きといっておいて矛盾している。

好きならもっと受け入れるべきだと思う。

飾り用ペットではなく、家族の一員として、どこにでも一緒に行けるべき(フランス/女性/20代後半)フランスはペット先進国。

全てのアパートは法律的にペットOKです。

日本で同じレベルは難しいかもしれませんが、「受け入れる」という気持ちは大事ですね。

動物が好きな人もいればそうでない人もいるので、お互いに理解しあっていきたいものです。

■結婚への病的なあこがれ結婚=幸せだと思ったら大間違いです。

結婚はただのゴールインではなく、勝ち組に認めてもらうような手段でもなく、周り(親や親戚)からのプレッシャーに応えるために行うものでもない。

新たな出発にすぎず、人生はもう終わったというわけではない。

子づくりもただ子供を産むではなく、新しい人間を育てることであるという点も、忘れてはいけないと思います(イタリア/男性/30代前半)なんだかコンコンと諭されてしまいました……。

結婚が人生のひとつの節目になることは間違いありません。

ですが、計画通りに行かないのもまた人生。

一般論や周囲の目に惑わされることなく、一生を大切に生きていきたいものです。

■ゲイとレズビアンの人権まず、同性結婚はまだ禁止されている。

そして、集団主義の日本にはまだゲイとレズビアンの人々は異常なものとして認識し、差別している。

もちろん、彼らへの認識・対応は良くなってきたと思うが、他の国と比べるとまだかなり遅れていると思う(スペイン/20代後半)特にスペインはゲイ・レズビアンにオープンな社会ですね。

アメリカ(ロサンゼルス)などでも、ハロウィンにはゲイのパレードが華々しく行われたりします。

ゲイかどうかにかかわらず、「本当の自分をためらいなく語ることのできる社会」というのはステキだと思います。

■休暇が長くとれない生活を楽しむという意味では後進国(ペルー/男性/50代前半)「後進国」と言われてしまいましたね(笑)。

ペルーでは勤続2年目より30日の有給休暇が保障されているそうです。

しかも続けて取ることが望ましいとか。

日本人は真面目さのせいか仕事中心になりがちですが、休暇も真面目にきちっと取った方が良いのではないでしょうか。

■社会から個人へのプレッシャーが非常に強い点受験地獄・就職活動・職場の雰囲気等々により心の余裕を持てない人が多いように思えます。

人と同じでいなけらばならず、少しだけでも違う者は責められます。

海外に住んでみて、初めて自由になれたという日本人友達が数人いました(ロシア/女性/20代後半)こちらも上記同様、集団を重んじる国民性から現れた点かと思います。

震災の際にはその団結力が高い評価を受けるなど、良い点もたくさんあるのですが、要はバランスですね。

たまにはガス抜きが必要です。

■女性の社会的地位・女性を評価しない社会、仕事と家庭を両立するための社会制度は全く整っていません(スウェーデン/女性/40代前半)・母国(オランダ)に比べると、まだまだ男社会に対して意見する女性やトップに立つ女性が少ない(オランダ/男性/30代前半)近年では女性リーダーが増えてきた気がします。

しかし、家庭との両立はいまだ途上ですね。

少子化を本気で何とかするには、こういった点も改善すべきではないでしょうか。

単純に世界と同じにすれば良い、というのではありません。

もし遅れていると思われているとしても、そうであることの利点や理由をきちんと説明できる「主張」が大切です。

他国の良い点は見習って、日本の良い点はそのままに、もっともっとステキな日本にしていきたいものです。