ミランが2日、DFチアゴ・シウバとの契約を2017年まで延長したと発表した。よって、夏の苦悩は終わりを迎えたことになるはずだ。チアゴ・シウバにはパリ・サンジェルマン(PSG)が関心を寄せていたが、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は4600万ユーロ(約46億円)のオファーを断っていた。

チアゴ・シウバのこれまでの契約は2016年までとなっていた。つまい、1年間の延長ということだ。年俸は400万ユーロ(約4億円)から600万ユーロ(約6億円)へと増えることになる。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が代理人のパウロ・トニエット氏と会談した結果で決まった数字だ。当初、トニエット代理人は750万ユーロ(約7億5000万円)を求めていた。

PSGのレオナルドSD(スポーツディレクター)とカルロ・アンチェロッティ監督にとっては、今年1月のFWアレシャンドレ・パト獲得の失敗に続く落胆となる。ガッリアーニ代表取締役は次のように話した。

「もちろん、我々は満足している。チアゴ・シウバを保護した? そういう言い方はしたくないな。彼はミランの囚人だったわけじゃないんだ。クラブにとっても選手にとっても好ましい解決策を見つけた、と言っておこう。PSGの動きもなかったよ。ベルルスコーニ会長がノーと言ってからは、何も変わらなかった」

「ほかの選手たちも年俸アップを求める怖れ? まったくない。それから、(パレルモDFマティアス・)シルベストレについて、インテルとの争奪戦ダービーはしないだろう。チアゴの契約延長で、我々はもうその取引に関心を抱いていない。(ズラタン・)イブラヒモビッチ? 彼はミランに残る」