このところ、期待を裏切り続けの斎藤佑樹だったが、昨日のソフトバンク戦は見るべきものがあった。

yuki-Saito20120622



どんな投手も同じだが、立ち上がりこそが重要だ。ボールが先行したが、ソフトバンク打線はじっくり見ることなく手を出して、斎藤を助けた。

2番の本多はボール2つから変化球で空振りを取るが、捕手の鶴岡が後逸し、振り逃げで活かしてしまう。ここから足で脅かされ、二連打されて二失点。松田も歩かせ、ここで大崩れするかと思われたが、何とか踏みとどまった。

しかし、以後の斎藤は完全に立ち直った。

斎藤は、速球を主体に組み立てようという意識があった。大して変化しない変化球を多用するのではなく、速球とスライダー、カットボールというわかりやすい組み合わせ。低めに決まっており、以後は凡退の山を築いた。
特にペーニャへの攻めは際立っていた。スライダーと速球だけの組み合わせだが、相手の裏をついていた。

また、松田、本多、長谷川といううるさい打者もうまく料理していた。

それにしてもソフトバンクの打線は元気がない。つなぐという意識がないような気がする。
相手投手の山田大樹は、打ち気をそらす投球で日本ハムに付け入る隙を与えない。齋藤は7回に走者を二人出したところで交代した。打線の援護がなかったということだ。

やはり速球主体の組み立てが一番。齋藤の活路はそれしかない。