ミラノ、パリ、バルセロナ。いよいよ騒がしくなっている。ミランの宝石たちを狙うのは、もはやバルセロナだけではない。パリ・サンジェルマン(PSG)もFWズラタン・イブラヒモビッチに合計4000万ユーロ(約40億円)のオファーを準備しているというのだ。そして、DFチアゴ・シウバにも4000万ユーロのオファーがあったという。ミランは包囲されている。

『フランス・プレス』によると、PSGのレオナルドSD(スポーツディレクター)は先週末、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と会談したそうだ。オーナーからの許可を得て、PSGはチアゴ・シウバではなく、イブラヒモビッチの獲得に動き出したという。さらに、イブラヒモビッチの獲得でナポリFWエセキエル・ラベッシの獲得がなくなるわけではないようだ。PSGは両選手とも欲しいと望んでいる。

報道によれば、ミランには3400万ユーロ(約34億円)と600万ユーロ(約6億円)が提示されているという。間違いなく、スーパーなオファーだ。ミランはバルセロナからイブラヒモビッチを2400万ユーロ(約24億円)で獲得しており、大きな黒字となる。ミランは時間をかけているようだ。

さらに、『フランス・プレス』がPSG内部関係者の話として伝えたところによると、レオナルドSDはイブラヒモビッチの代理人とも近いうちに会う予定という。同選手には年俸900万ユーロ(約9億円)の3年契約がオファーされるそうだ。

一方、バルセロナが死ぬほど気に入っているチアゴ・シウバについても、4000万ユーロの最初のオファーが提示されたという。ミランに近いFIFA公認代理人のエルネスト・ブロンゼッティ氏が、『Rac1』のインタビューで明かした。

「ミランにチアゴ・シウバを売るつもりはない。とんでもないオファーが提示されない限り、ね。ミランはすでに4000万ユーロのオファーを断ったんだ」

ガッリアーニ代表取締役は先日、「チアゴは99.9%ウチに残る」と売却を否定。マッシミリアーノ・アッレグリ監督も『ガゼッタ』に、「このチームがチアゴを失ったら、とんでもなく深刻なことだ。彼は世界最強であり、ほかを上回るカンピオーネなんだよ」と残留を強調している。

だが、スペインでは『スポルト』が、選手とバルセロナが合意していると報じている。それでも、チアゴ・シウバの代理人であるパウロ・トニエット氏は、『Calciomercato.it』で、「バルセロナやほかのクラブとのコンタクトは一切ないと保証する。そして、ミランから私にも連絡はまったくない。メディアの噂というだけだ。具体的なことは本当に何もないんだよ」と主張した。