21日、セビージャ所属のFW指宿洋史(20)がベティス対セビージャのアンダルシア・ダービーに出場。


 指宿は、所属していたセビージャB(リザーブチーム)から先日念願の1部に昇格を果たし、トップチームデビューを待っていた。出場すれば、リーガ・エスパニョーラデビューだけでなく、所属するセビージャからも史上初の日本人選手出場となる状況で、いつ指宿に出番がまわって来るかに注目が集まっていた。今回の試合は、スペインのアンダルシアに本拠地を置くベティスとセビージャのアンダルシア・ダービーであり、現地でも注目の一戦であった。


 指宿の出番がまわってきたのは、後半39分、両チームとも1"1の同点の状況で、得点した方が圧倒的に優位に立てる状況の中、197cmの長身を活かしたワンプレーで少ないチャンスを狙うスーパーサブとして、途中出場を果たす。


 出場した指宿は、DFの裏をに飛び出した良い動きを見せるが、なかなかボールに触れる機会に恵まれず、そのまま試合は終了。得点を決めれば一躍注目を集めるチャンスであったが、得点はならず、指原のリーガ初得点は次戦以降に持ち越しとなった。


 今回の招集は、トップチームの選手の怪我の欠場によるチャンスであったが、指宿は現在リザーブチームで12得点を記録しており、このままトップチームでも得点すれば定位置を狙えるチャンスがある。現在、世界最高レベルのリーグにランクするリーガ・エスパニョーラで、日本からやってきた大型FW指宿の才能が開花する日が来るかに期待がかかる。


 セビージャの公式サイトでは、今回の試合の主役の1人は(指宿)洋史だった。結果を出すには短い時間ではあったが、結果的には素晴らしいデビューになった、としている。本人も「チームとしては今ひとつではあるが引き分けという成績は悪くないと思う。序盤は優勢だったが運がなかった。デビューはとても嬉しく思うが、自分は前で得点するのが仕事、求められている役割をしっかり意識してプレイをしていきたい。」と語っている。