「涙を流して悲しまなかった者は強制労働」北朝鮮当局が住民に厳罰

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北朝鮮当局が、昨年12月に死去した金正日(キム・ジョンイル)総書記の哀悼期間に悲しみを表さなかった住民に対し、厳罰を下していることが分かった。

北朝鮮専門メディア「デイリーNK」は11日、北朝鮮の消息筋の話しを引用し、北朝鮮当局が追悼行事に参加しなかったり参加しても涙を流さなかった住民に対し、最小6カ月間の労働鍛錬隊(強制労働)の罰を下していると伝えた。

この消息筋は、「特に三代世襲を非難するようなうわさを流した者に対しては教化刑(実刑、強制労働より重い)や、家族追放または管理所(政治犯収容所、教化刑より重い)を適用している」と話した。

さらに、哀悼期間に脱北や密輸目的で強盗した者、外部と携帯電話で通話した者に対しては公開裁判も行われている。追悼行事で北朝鮮内が殺伐とした雰囲気になると、住民たちは「若い奴(金正恩)が権力を握ったからみんな捕まるぞ」と不満を露にしていたという。

北朝鮮では12月31日、脱北しようとした住民3人が北朝鮮国境警備隊に捕まり、射殺される事件が起きている。

参照:金正日の哀悼期間に涙を流さなかった…「若い奴がみんなを捕まえる」 - 国民日報
参照:脱北試みた北朝鮮男性3人、北国境警備隊に射殺される - 時事ソウル

(文:林由美)

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