W杯優勝チーム主将&得点王&MVPの選手が選ばれなければ、いったいこれ以上何をしないといけないんだと言われながらも、蓋を開けてみるまではドキドキものだったFIFA女子年間最優秀選手・バロンドールですが、無事に澤穂希選手が受賞しましたね!

そして世界女子チーム最優秀監督に佐々木監督が選ばれるというダブルの栄冠は、ともにアジア人史上初という事でいくら褒め称えても足りない快挙だと思います。

まあ、澤選手の凄さについては今までにいろいろなところで語りつくされてしまっていますし、今日のニュースでも再度並べ立てられるでしょうから、ここではFIFA公式サイトに記載されている投票データについて取り上げてみたいと思います。

まず男子のバロンドールのみではありますが、各国の選手(主に代表チームキャプテン)、代表監督、メディア関係者が誰に投票したかというリストがあります。

これによると、長谷部選手がメッシ、ダニ・アウベス、シャビという順で、ザックがイニエスタ、クリロナ、メッシ、メディア代表の田村修一氏はメッシ、イニエスタ、クリロナという選考でした。あと、ブータン代表監督である松山博明さんも投票しておられ、イニエスタ、ミュラー、ネイマールという意外な選択をされてました。

そして投票結果集計では、男子ではメッシが47.88%という圧倒的な得票率を獲得、2位には21.6%でクリスチャーノ・ロナウド、3位に9.23%でシャビという順番になり、女子では、澤が28.51%で、2位マルタの17.28%、3位ワンバックの13.26%を大きく引き離しての受賞となりました。

あと、女子の4位に何と12.18%で宮間選手が入っており、しかもワンバックとの差はたったの1.08%。正確なレギュレーションは知りませんが、もし同国選手が同時にノミネート出来るシステムだったとしたら、ノミネートの3人の中に澤と宮間が入っていた可能性もあったんですよね〜。

監督のほうでは、佐々木監督が2位に3倍近い差をつける45.57%で、メッシには負けましたが男子チーム最優秀監督であるグアルディオラの41.92%を上回る圧勝でした。

あと、データを見ていてちょっと興味深かったのは、監督と選手、メディアの投票率はだいたい各賞で似通った形になっているのですが、女子最優秀選手だけは、メディアに比べると監督やコーチの投票がバラけているところですね。無効票についても他の結果より多いですし、監督と選手は女子選手についての情報についてそれほど詳しくないので、有名選手や自国選手に流れているからではないかと思っています。

さて、今年2012年はオリンピックイヤー。ここでも是非なでしこジャパンに金メダルを取ってもらって、バロンドール連続受賞と行きたいものですな!