■京都で戦力外となり仙台にやってきたディエゴ
27節、仙台の手倉森監督が3枚目のカードを切ったのは83分だった。横浜とのアウェイ戦に臨んだ仙台は、3−1と既に勝利を決定づけていた。交代してピッチに出て行ったのはディエゴ。赤嶺と縦関係のFWで使われた模様で、柳沢に代わってFWでプレーしていた太田は右MFにスライドした。

Jクラブへの在籍年数が長いので、もうベテランの域に入っているような気がするディエゴだが、まだ27歳。本来なら働き盛りだ。

レフティのテクニシャンで、スピードもあり、組み立ててフィニッシュも出来る10番タイプ。少し前なら、Jクラブが競って欲しがる選手だったはずだが、今年は京都で戦力構想から外れ、夏に仙台に移籍してきた。

■仙台では中途半端な立場にある
ボックス型の4−4−2を採用している仙台は、両翼に広がる形で2人のMFがプレーする。だが左でスタートするリャン・ヨンギは、攻撃の全権を任されるような存在で、自在にポジションを取り、フリーでボールを受けては、状況に応じたスウィッチを入れる。一方右の関口は、どちらかと言えば、自ら切り込むドリブラー。そのバックアップとして松下が存在し、ディエゴはFWとMF両方の控えという中途半端な立場にある。

このチームでは、リャン・ヨンギが絶対的な存在。だがリャン・ヨンギを休ませる場合も、サイドMFには守備面での明確なタスクがあるため、ディエゴにはトップに近い役割しか託せない。今Jリーグで、リャン・ヨンギと同じ役割で活躍しているのが柏のレアンドロ・ドミンゲスだが、攻撃的MFには日本人の若いタレントも育って来ており、助っ人の需要が減っている。

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■著者プロフィール
加部究

1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。2011年9月より、公式メールマガジンを創刊した。



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