都市伝説的に「人生で3度訪れる」といわれる異性にモテモテの期間、通称“モテキ”。取材班が18歳〜35歳の一般男子261人を対象に行なったアンケートでも、43.7%の人が「モテキはある」と回答している。自分はモテると思っている男子は43.7%もいないはず。つまり、それだけの人数がモテキを実感しているということだ。

 だが、いったいどうすればモテキになれるのか。精神科医の名越康文氏はモテキに突入する条件として、「まずは『モテたい』と思っていないこと」が重要としてこう語る。

「事実、私の臨床経験では、モテたいと思っている人がモテキに突入したという例はひとつもない。それよりも、自分がやりたいことを溌溂(はつらつ)と楽しもうとしている人が以前よりモテるようになっている。それは仮に不細工な人でも同じです。異性への興味より先に、一生懸命何かに打ち込めている人は、相対的に人生の中ではモテている、つまりモテキが来ているといえます」

 しかし、何でも一生懸命に打ち込めばいいというわけではない。「アニメやマンガ、アイドルに没頭しています!」というのはNGなのだ。とはいえ、それは「キモいから」といった悲しい理由ではない。

「女性は、男性同士が爽やかに群れて仲良くする様子を見るのが大好きな生き物。昔から野球部とかサッカー部のマネージャーになりたいっていうのはそのあたりの感覚に近くて、ジャニーズとか韓流の男性アイドルグループに熱を入れている女性が多くいるのも同じ理屈でしょう。何かに打ち込むにしても、その『何か』、そして『どうやって』が重要だということです」

 男子なら一度は夢見るモテキだが、名越氏は「実際はわれわれが思うほどいいものではないのかもしれない」とも語る。

「羨望(せんぼう)の眼差しで見られている段階はいいかもしれないですが、実際に恋愛関係まで発展してしまうと結局、1対『多』ですから、なかなかうまくいくものじゃない。ほかから来てもうまくかわさないといけなかったり、つじつまを合わせないといけなかったり……。モテるのはうれしいけど、こちら側ではコントロールできないですからね」

 モテたいと思ってもモテキは来ない。いざモテキが来ても慣れない体験で戸惑うばかり。モテない我々にとってはなんとも切ない話だ。

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