『ホビット 思いがけない冒険』、『ホビット ゆきて帰りし物語』 
 『ハリー・ポッター』シリーズのワーナー・ブラザーズ映画と『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピーター・ジャクソン監督がタッグを組み、映画『ホビット』2部作の公開を決定した。また、公開日と邦題も決定し、新たなる傑作への期待が高まる。

 本作は、ホビット族のビルボ・バギンズの旅が描かれている。ビルボは、ドラゴンに支配され失われてしまったエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、壮大な冒険の旅へ出る。ある時、伝説的な戦士トーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフから成る一団に参加することになった。目的地へ向かう途中、ビルボは、自身の人生を永遠に変えてしまうクリーチャーのゴクリ(※『ロード・オブ・ザ・リング』3部作では、ゴラム)と出会う。そこで、有用な性質を持つゴクリ(ゴラム)の“いとしいしと”と呼ばれるリングをも手に入れる。そのリングは、ビルボが知り得ない中つ国(ミドル・アース)全ての運命と深く結びついていた。
 
 本作の原作となるJ.R.R.トルーキンの「ホビットの冒険」は、『ロード・オブ・ザ・リング』で登場した中つ国(ミドル・アース)の60年前が舞台になっており、『ロード・オブ・ザ・リング』の原作「指輪物語」の前章。これを2部作に分けて映像化し、それぞれ『ホビット 思いがけない冒険』、『ホビット ゆきて帰りし物語』という邦題で2012年12月14日、2013年12月に公開する。

 監督を務めるのは、ピーター・ジャクソン。壮大さゆえに映像化は不可能といわれていたファンタジー小説の金字塔「指輪物語」を『ロード・オブ・ザ・リング』3部作として完全映画化を成功させている。3部作は、全て世界的な大ヒットを記録し、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は、アカデミー賞で11部門全てを受賞するという快挙を成し遂げた。

 それから7年、今年3月より、ウェリントンのストーン・ストリート・スタジオを中心にニュージーランド周辺で製作、撮影が開始した。製作陣は、『ロード・オブ・ザ・リング』のメインスタッフが再集結。脚本はもちろんのこと、美術や衣装など、再び監督と手を組むこととなった。最先端のカメラと音響技術を駆使して、通常の倍である毎秒48コマで撮影し、デジタル3Dという新たなる3D映画を誕生させる。監督のfacebookでは、「3D映画が48コマであればより鮮明に、スピーディーな動きとなり、映像革命が起こりそうだ」とコメントしている。

 主演を務めるのは、イギリスの名優、マーティン・フリーマン。監督から「ビルボを演じるために生まれてきたと思える俳優。知的で愉快、勇敢なマーティンは、まさにビルボ」と大賞賛されている。また、13人のドワーフは、リチャード・アーミテージ、ケン・スコット、グラハム・マクタビッシュ、ウィリアム・キルシャーらが演じる。その他、イアン・マッケランがガンダルフ役を再び好演。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に登場するガラドリエルをケイト・ブランシェット、ゴクリ(ゴラム)をアンディ・サーキス、フロドをイライジャ・ウッドが再び演じる。

 原作のファンから映画化を熱望する声があっただけに、世界中から注目されている。果たして、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ハリー・ポッター』シリーズに続く、大ヒットとなるのだろうか。 

 『ホビット 思いがけない冒険』は、2012年12月14日(金)より、3D全国ロードショー。
 
 『ホビット ゆきて帰りし物語』は、2013年12月より、3D全国ロードショーを予定している。

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