台風が四国に上陸、関東地方も強風圏でしたが、みなさん大丈夫でしたか?

初戦はむずかしい。といいますが、アウェイじゃなくホームなのだから、ワールドカップ予選のプレッシャー、というもの。経験値の問題化とも思います。長谷部キャプテンが、簡潔にまとめてくれています。

「若い選手が多くて、予選を経験してない選手が多かったんで、初戦の大事さっていうのは僕も前の予選をやってみて感じてたところだった。今日勝つか負けるかでは精神的にも違いがあったと思うんで、いい意味でも余裕が出たかなと。」(試合後)

【男子】ワールドカップ3次予選 9月2日19時20分@埼玉2002
日本1−0北朝鮮
得点:マヤニスタ(90分+4分)

2年前にこんな試合だったら「ザック解任論」も出ていたかもしれませんが、そんなに焦らずに見ていられました。似たような感想、お持ちの方も少なくないのでは。

「自分たちの攻撃がジャブとなって、最後の結果に結びついたっていうのは運ではないと思うし、この結果は必然」(長谷部選手談)

ボール保持率は日本66%ー北朝鮮34%、シュート数20対5(ザックさんによる)の大差で、チャンスを作りながら、入らずとも焦らず、ボールを動かし相手を疲れさせ、あとは「時間の問題」という感じでした。シナリオ通り。

まあ、ロスタイムが5分もあってよかった(笑)

選手たちも、内心は「ここまで点が入らないとは思わなかった」(遠藤選手談)という状況でも、落ち着いて何度も攻撃をくり返していた。(「いや、体は落ち着いてましたけど、頭の中はめっちゃ焦ってました(笑)」と正直な今野選手談もあるけど)

結果オーライといえばそれまでですが、ザックさんも「ガマンの勝利」と言っています。

日本代表ザッケローニ監督「最後の最後まで、なかなかゴールの中にボールが入らず我慢を強いられた。(それでも)この試合を見れば、日本の勝利は当然の結果だった。ずっとわれわれが攻め続けていたので。」

一方、試合結果は最少得点差だった(しかも後半ロスタイムの決勝点)ので、北朝鮮の立場からは、「あわや作戦勝ち」寸前まで行った。

北朝鮮ユン・ジョンス監督「われわれの計画どおりの守備ができた。最後はミスから失点したが、内容的には最後まで頑張ってくれたと思う。」

北朝鮮は93分までは、(前日のなでしこの試合でタイの監督が60分まで抱いていたのとよく似た)「しめしめ、この調子なら」という期待を持っていたはずですが、残念でした。そうはいかないのが、このところ、1段階レベルアップした感のある日本代表。

守備も、コンちゃん、マヤニスタ、エイジ(川島)には安定感がありました。無失点!

あとは、この試合で出た「宿題」(課題)。

最後のフィニッシュの精度というのはあらためて課題として出たんじゃないか(遠藤)

清武はいいんですけど、岡ちゃんみたいなFWタイプとどう右サイドで組むのか(内田)

コンディション調整があんまりうまくいかなかった。湿気とかも海外とは違う(岡崎)

(相手が疲れるまで)日本代表のストロングポイントをなかなか出せなかった(香川)

点を取ってパフォーマンスしようと思ったんですけど、槙野君が来るのが早すぎ(吉田)

彼(マヤ)にとっても自信になるゴールだと思うが、調子には乗らないように(長谷部)

ーー個人的には、さいたま市中心部(浦和駅前)とスタジアムのアクセス(バスで90〜
120分とかなりかかる)を改善するか、パトカーの先導をつけるか、スタジアム近くに
宿舎を建設するか、遅刻しないですむ方法を真剣に考えた方が良いと思います。そうい
う「ディテイル」(細部)が、「フィニッシュの精度」などと関連するものだと思うの
で。スタジアムそのものは、本当にすばらしいものだから、なおさら。あとは、長谷部
くんが、本当に良いキャプテンになっている。マコ様がいなかったら、マヤニスタも
調子に乗っちゃうだろうし(笑)
それでは、タシケント(ウズベキスタン)まで、「ボン・ボヤージュ!」(千田)