3月29日、元気を取り戻しましょう!

東北・関東地方を襲った震災から10日あまり。被災地はもちろん、東日本全体で日常生活には支障が生じ、混乱がつづいています。福島原子力発電所の被災などで、東日本の電力供給力は大きく低下。計画停電・交通機関の輸送力低下といった形で生活そのものが変わり始めています。僕も例年より少し厚着をして、肌寒い春に身を縮めているところ。

しかし、心まで縮こまる必要はありません。

生活に影響はあります。不便や苦労は増えました。ですが、多くの人は津波に家を流されたわけでも、家族を失ったわけでもありません。なのに今僕らは「自粛」「不謹慎」という津波に飲まれ、過度に委縮してしまっています。電気を節約することは必要ですが、それは生きる喜びや築いてきた文化まで捨て去ることではないはずです。みんなが少しずつ我慢をすることで、「全部」を守らなければ意味がありません。

世の中には「生存」のために必要のないものがたくさんあります。スポーツもそのひとつです。プロ野球のナイター開催や開幕そのものが非難される向きも当然あるでしょう。しかし、「プロ野球」という産業で日々の糧を得ている人、「プロ野球」で明日への活力を得ている人もいます。誰かにとって不要でも、誰かにとっては人生の支えということもあるのです。パチンコやゲームセンター、音楽、映画、漫画、ゲーム、ペット、オシャレ、酒、タバコ、宗教…これらの生きるのに不要なものたち。でも、誰かにとっては大切なものばかりです。

震災で失ったもの以上に、何かを失うのはつまらない話。

これから始まる長い長い復興への日々。全力の我慢なんてつづきやしません。賢く効率よく、今あるものを上手に使い切って、「日常」を守っていきたいもの。ただ生きているだけでなく、明るく楽しく豊かに生きていきたいもの。エンターテインメントという「不要なモノ」たちは、その助けになるはずです。決して「いらない子」じゃありません。

3月29日にはサッカー日本代表(&Jリーグ)、プロ野球という日本スポーツ界の両横綱が帰ってくる見込み。スポーツ畑のみなさんはここで心機一転していただきたいもの。ワーッと騒いで、パーッと散財して、グッと気持ちを盛り上げていきましょう。スポーツが誰かに元気を与えられるなんて大それたことは言いませんが、僕らの中の元気を思い出させるチカラはあるはず。困難を乗り越え、自分に打ち克ち、勝利をつかむ…スポーツとは「元気」そのものなのですから。落ち込んでいる人にこそ見てもらいたい、僕はそう思うのです。

ということで、3月29日の日本代表VSJリーグ選抜戦について、ひと足もふた足も早くチェックしていきましょう。