本日8日(火)発売の「週刊アサヒ芸能」(3.17)では、『「僕もそろそろ調教師の道を…」天才が「引退」をほのめかした痛恨の理由』と題し、天才ジョッキーとして名を馳せた武豊の近況を伝えている。

03〜05年には3年連続で200勝超えを達成していた武も、徐々に勝ち鞍が減ってくると、昨年は69勝に落ち込み、今年も2月末までの成績は僅か9勝にとどまっている。

同誌にコメントを寄せるスポーツ紙競馬担当デスクは、「今、豊はエージェント(馬の手配師)任せでなく、自分でも馬の確保に動いています。こんなことは4、5年前には考えられなかった。危機感を感じているんでしょうね。それでも有力馬の騎乗依頼が外国人騎手に行ってしまい、簡単に流れは向かないと思いますが」と述べている。

同誌によると、武自身も、競馬サークルが外国人騎手重視の姿勢になっていることを承知しているとはいうものの、それでも、09年のジャパンカップでウオッカ騎乗をフランスのルメール騎手に変えられた際には大きなショックを受けたという。これには競馬サークル関係者も「あれ以降、明らかに気力が失われた。熊沢重文騎手(43)も『このところレースを楽しそうに走っていない』と言っています。後手に回る騎乗が多く、調教師の間では『タメ殺しをしている』との不満も出ている」と明かす。

また、昨年69勝に終わった要因にもある落馬事故(昨年10月/毎日杯)後、回復はしたものの、激しい腰痛を抱えるようになったという武。前出・競馬サークル関係者は、「昨年2月に、1歳半下のダービー騎手・角田晃一(40)が調教師試験に合格した時のこと。豊は親しい記者に『僕もそろそろ調教師の道を考える時が来ているのかな』と、しんみりこぼしたといいます。近年の成績不振や落馬後遺症の他、ちょうど父親の武邦彦が調教師を引退したことも関係しているんでしょう」と語っており、天才・武の今後に注目する必要がありそうだ。

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