「私は最後まで鼓舞しようと努めたが、3−0で勝っていたにもかかわらず、1点を返されてチームが固まってしまったときに、それを解き放つには私が犠牲を払うしかないと分かったんだ」

ローマのクラウディオ・ラニエリ前監督が、イタリア『TG1』のインタビューで、ジェノア戦を受けて辞任したことについてこう振り返った。ジェノア戦では3−0と先行しながら、最後は3−4と大逆転負けを喫している。

今シーズン最大の過ちは何だったのかと聞かれると、ラニエリ前監督は苦笑しながら「私が6月に去らなかったことかな?」とコメント。指揮官の役割について問われると、「全員にとって正しい鍵を見つけることだが、私は選手時代、常に監督のことを理解しようとし、全力を尽くそうとしていた」と答えた。

さらに、今季のローマについて、ラニエリ前監督は「チームの利益より個人の利益を優先させる状況になった」とコメント。選手たちの不満がそれを示していると言え、ラニエリ前監督は「交代させられることに満足していなかったが、全員それを受け入れていた」と続けている。

だが、ラニエリ前監督は反発しようとしていた選手がいるとの見解に対し、「そうは思わない。ある監督のために110%を出す選手たちもいれば、共鳴できない選手たちもいるんだ」と否定した。

なお、今後については、できればイングランドで指揮を執り続けたいとし、「サッカーには天国と地獄があり、人はどこで指揮を執るのかを選ばなければいけない。ここにあるのは地獄だ」とコメントしている。