AFA(アルゼンチンサッカー協会)が契約を延長しないと決定してから、ディエゴ・マラドーナ“前”監督はその怒りを消化して考えをまとめるのに、24時間を費やした。28日、同監督は事前に書き上げた声明を読み上げる形で、アルゼンチン代表との別れについてコメントし、激しい批判を繰り広げている。主に標的とされたのは、AFAのフリオ・グロンドーナ会長とカルロス・ビラルドTD(テクニカルディレクター)だ。

マラドーナ監督が信頼するスタッフも、AFAを批判していた。トレーナーのシニョリーニ氏は、「彼らは恥ずかしくも裏切った」と述べ、エンリケ助監督はAFAが「尊厳を失った」とし、「悔しいよ。彼らはディエゴと我々全員を“射殺”したんだ。我々、特にマラドーナは、もっと違い扱いにふさわしかったはずだ」と非難している。マラドーナ監督は彼らスタッフに続き、AFAを批判した形だ。同監督は次のように話している。

「私のサイクルは過去35年で最も短いものだった。私は火事の火を消すために呼ばれ、それを実現し、落ち着いて仕事ができるようになったら、みんなも知っていることが起きてしまった。グロンドーナは私をだまし、ビラルドは私を裏切ったんだ」

「私のスタッフは全員、続ける準備ができていた。(ワールドカップの)ドイツ戦後のドレッシングルームで、グロンドーナは全員を前に、同じ条件でプロジェクトを続けたいと言ったんだ。だが、私との話では、9人のスタッフのうち7人を代えろと言ってきた。私は誇り高い人間だ。自分のグループに対する忠誠は、世界の何者とも取り替えるつもりはない」

「私には長所と短所がある。しかし、常に人の顔を見るようにしているよ。我々が悲しみに沈んでいるときに、ビラルドは影で我々を追い出そうとしていたんだ。アルゼンチンサッカーを愛さず、自分たちの利益と銀行口座のことだけを考えている人間がいるんだよ」

「私はまだドイツに0−4と負けたことに気分を害している。とても悲しいし、すごく悔しい」

「過去20年、アルゼンチンサッカーの運命を変えるために何かできた代表監督はいなかった。これは、責任は遠いところにあるということだ。予選は厳しかったが、本大会出場権を獲得してからは、グループはまとまり、成長していった。最も素晴らしいときにぶち壊す理由なんてなかったはずだ。このチームには大きな未来がある。その一員でいられないのは辛い」

「私はアルゼンチン代表のためにすべてを尽くした。そして、できる限りのことをやり、アルゼンチンへの自分の誇りを示したという自覚を持って、私は落ち着いて去ることになる」