負けたショックでマナー低下?…応援後に溢れる大量のゴミ

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サッカーW杯南アフリカ大会で盛り上がる韓国は、予選リーグ突破に向け応援にも熱が入っている。W杯の応援スポットとして知られるソウルの中心地・市庁舎前には、試合になると赤いユニフォーム姿のサポーターたちが大挙集結。大人から子どもまで、巨大スクリーンを見つめながら韓国代表の勝利を心から願っている。

そんな応援熱がすざまじい韓国なのだが、17日のアルゼンチン戦ではなんと1−4とボロ負け。熱狂の渦に包まれるはずであった市庁舎前は、一気に失望と落胆の空気が漂うことになった。そして、その大きさを表すかのごとく、市庁舎前やさまざまな応援会場には、膨大な量のゴミが放置された。

韓国の「スポーツ朝鮮」の報道によると、応援で盛り上がった会場には試合後に、ビール缶、飲みかけのジュース、生ゴミ、風船、タバコの吸い殻、新聞紙など大量のゴミで溢れかえったという。

ある青年はゴミを掃除しながら「落胆したからといって掃除をせずに帰る人が多かった。勝敗とは関係なくエチケットは守るべき」とメディアの取材に答えている。

また、「中央日報」も、韓国が勝利を納めたギリシャ戦の時と、敗北したアルゼンチン戦の時とは人々の意識が全く違ったと報じている。ギリシャ戦の時、人々は試合後に残されたゴミを自発的に掃除し、その姿を多くのメディアが取り上げていた。そのため、試合の勝敗によって左右する市民のマナー意識について、「試合に勝ったら掃除して、負けたらしないのか?」と厳しく指摘している。

日本でもカメルーン戦の勝利に喜ぶあまり、深夜の渋谷駅前で一部のサポーターが暴れるという出来事があった。4年に1度の祭典を心から楽しむためにも、試合後のマナーには気をつけたいものだ。

参照:アルゼンチン戦、敗北で市民の意識消える、 - スポーツ朝鮮
参照:大敗したアルゼンチン戦、街頭での応援後はゴミの山 - 中央日報


(文:林由美)

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