イタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督が23日、国際ジャーナリズムフェスティバルに参加した。『ガゼッタ』の副編集長のインタビューで、同監督はメディアとの関係について、「純粋で直接的で、誠実なものだ。私自身と同じだよ。私は納得できないことなら、面と向かって言う。そして次の日には、それまでと同じように友人になるんだ」と語った。

サンプドリアFWアントニオ・カッサーノは同日、リッピ監督について「リッピって誰?」とコメントした。これについて、同監督は「よくやったよ。正しい答え方だ。私は彼に関する質問に、『カッサーノって誰だ?』と答えた。だから彼は同じように言い返したんだよ。本気で言っているんだが、よくやったよ」と答えている。

一方、自身が考えるスーパーな選手について問われると、リッピ監督は「一人だけだ。ジネディーヌ・ジダンだよ。練習で彼に何ができたか、君らには分かるまい。ファンタスティックだよ。20年前は(ディエゴ・)マラドーナだった。それからの20年間はジダンだ。どうしてあの頭突きがあったのかが分からないね」とコメントした。

また、後悔していることについては、「チャンピオンズリーグの決勝に4度出たのに、1度しか優秀尾できなかったことだ。優勝したとき以外の3回は、スクデット争いもしていた。緊張感がありすぎたんだ」と述べ、現在のセリエAのタイトル争いになぞらえられると、「首位にいる方が有利だ。インテルが首位だったときもそう言っていたはずだよ」とつけ加えている。

一方、南アフリカ・ワールドカップについては、「あの興奮の渦に巻き込まれるのが楽しみだよ。選手たちの目を見て、彼らと話し、彼らの顔つきを見るのも待ち遠しい。選手たちが最大限の目標を達成できるように求められている指揮官だ。その目標とは優勝だよ」と語った。

最も恐れている試合は開幕戦だというリッピ監督は、優勝を果たした前回大会の直前との類似点について、「前回のように1試合を残して予選突破を決め、前回のようにスイスと最後の親善試合を戦う」とコメント。すると「あのときもカルチョーポリ(カルチョ・スキャンダル)がありましたよ」という叫び声が飛び、リッピ監督は「そうだね。あのときもカルチョーポリに首根っこをつかまれていた」と答えている。