R・マドリーと同ポイントながら首位の座を奪われてしまったバルサ。対アルメリア戦で2−2の引き分け、R・マドリーがセビージャに奇跡の逆転で勝利したため勝ち数で首位が入れ替わった。

 対アルメリア戦のポイントとなったのが、審判のジャッジだった。「27分、グアルディオラ監督はテクニカルエリアを出て、アシスタントレフェリーに近づき、“全ての判定が逆。何も分かっていない”と言い放った」というのがグアルディオラ監督退席の理由だった。次節ベンチ外が決まったこの判定。しかし、この判定には一つ疑問が残る。

 試合の翌日、スペインのテレビ局Canal+は、リーガのダイジェスト番組の中でこの退場シーンをおさらい。グアルディオラ監督の一連の動きを抑えた映像と口元から読み取れるコメントを字幕で流している。確かにグアルディオラ監督は、テクニカルエリアを飛び出し、アシスタントレフェリーに抗議してはいるが、退席理由となったフレーズはどこにも見当たらない。

 「プッシングだろ。見たでしょ。俺が言っているのは間違ってない」と言うグアルディオラ監督の姿はあるものの侮辱的な発言や暴言は全くなかった。試合後の記者会見でもこの退場について聞かれると、「それは審判へ質問してくれ」と記者に言うに留まった。スポルト紙が「主審が退場をでっち上げた」とまで書いたこの不可解なジャッジ。また一つ主審の判定が試合よりも注目されてしまった。

(スペイン通信)