世界で7番目の富豪ムケシュ・アムバニ氏が、リヴァプールの買収を望んでいる。イギリス『タイムズ』によると、マンチェスター・シティのマンスール・オーナーとチェルシーのアブラモビッチ・オーナーの総資産を足してもさらに上回る、200億ドル(約1兆8000億円)以上の資産を所有すると見られる同氏が、同じインド人で『サハラ・グループ』を所有するスブラタ・ロイ氏とともに、リヴァプールの株式51%と交換で2億3700万ポンド(約3340億円)の負債を帳消しにする用意があるというのだ。

同氏のオファーでは、現在の共同オーナーであるトム・ヒックス氏とジョージ・ジレット氏は今後3年間、クラブの経営を安定させるために、株式配当を得られないという。以前と同じように、リヴァプールのクリスティアン・パースロー氏は両インド人からのオファーを否定しているが、現地メディアはすでに昨年11月からアプローチがあったとし、事前会談が行われたと報じている。一方で、アムバニ氏の会社『リライアンス』は、「そのニュースはまったく事実ではない」と発表した。

ヒックス氏とジレット氏は匿名の近しい人物に対し、クラブ全体を売却するのでなければ、50%を下回る株式取得のオファーは断る意向だという。両氏はすでに、5億ポンド(約704億円)というドバイの投資グループからのオファーを断ったと言われている。これは、すでに最悪の関係にあるリヴァプールファンとの仲をさらに悪化させるものだろう。