目は口ほどに物を言うというものだ。そして、まだリーグ優勝を信じているかどうかを尋ねられたときの、ミランを率いるレオナルド監督の表情は、困惑しているかのようだった。まるで、言葉の意味をよく把握できていないかのように。決定的な返事をしたわけではなく、何かを宣言したわけでもない。だが、セリエA第22節のリヴォルノ戦を翌日に控えた30日の記者会見で、レオナルド監督は明確な答えを述べている。

「リーグ戦はまだ続く。どうなるかは分からない。まだ試合はたくさん残っているんだ。我々はインテルと9ポイント差だが、消化が1試合少ない。だから、前進しよう。もちろん、インテル戦の敗北は大きいけど、私は一つのエピソードでしかないと思っている。コッパ・イタリアでのウディネーゼ戦の敗北も同じだ。チームが持っている感覚が変わったとは思っていないよ。我々の今の目標は、試合ごとに戦っていくこと。我々の前にいるインテルのことも、後ろから追いかけてきているチームたちのことも考えず、ただ常に自分たちのプレーをすることだけを考えているんだ。それを改善し、できるだけ前へと進めるようにね」

インテルのジョゼ・モウリーニョ監督が先日のダービー後、「我々が負けるとしたら、6人で戦わなければならない場合だけだっただろう」と語ったことについても、レオナルド監督の表情や姿勢は、まったくナーバスさを感じさせない。いつもの落ち着きを見せている。

「私が侮辱されたと感じるか? それはまったくないよ。誰にもそれぞれのやり方がある。それぞれが望むことを言うもので、ああいう発言はダービーに勝った興奮から生まれたものだと思う。中傷されたと感じるべき? むしろ君らメディアに聞くよ。どこに反証がある? 彼らが7人で試合を終えていたら、どうなっていたと思うんだ?」

モウリーニョ監督はロッキ主審がMFヴェスレイ・スナイデルを退場にしながら、終盤にミランFWマルコ・ボッリエッロが激しいリアクションをしたときは優しくとがめるだけだったと、その扱いの違いに不満を表している。だが、レオナルド監督はここでも、「誰しもがそれぞれの真実というものを持っている。大事なのは、インテルが非常に強いチームで、最近はさらに強化したということだ」と述べるにとどまった。

なお、ミランはMFアンドレア・ピルロに問題が生じており、レオナルド監督も「彼はちょっとした痛みを抱え続けている。どういうことか、理解するようにしたい」と認めている。